「遠隔操作ウイルス」真犯人の情報を呼びかけ、懸賞金300万円(警視庁) | ScanNetSecurity
2024.04.23(火)

「遠隔操作ウイルス」真犯人の情報を呼びかけ、懸賞金300万円(警視庁)

警視庁は、いわゆる「遠隔操作ウイルス」真犯人に関する情報提供について発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
上限300万円の捜査特別報奨金が設定された
上限300万円の捜査特別報奨金が設定された 全 1 枚 拡大写真
警視庁は12月12日、いわゆる「遠隔操作ウイルス」真犯人に関する情報提供について発表した。これは2012年6月29日から9月10日にかけて、インターネット掲示板「2ちゃんねる」を利用して、第三者のPCを遠隔操作ウイルス「iesys.exe」に感染させるなどし、感染したPCから無差別殺人や航空機爆破等の犯罪予告を内容とする脅迫文を市役所などのWebサイトに投稿し、またメールで送信することにより、市役所や会社の業務が妨害されるなどの事件が連続して発生したもの。警視庁によると、犯人はウイルスを自分で作成するなど一定のプログラミング知識を有していると考えられ、また「2ちゃんねる」を常時利用していたと思われるほか、遠隔操作命令の送信には「livedoorしたらば掲示板」を使用していた。

ウイルスの特徴では、タイマー機能など他の機能を持つソフトウェアを偽装しており、その中にウイルスが仕込まれていた。さらに、遠隔操作したPC内から遠隔操作の痕跡を消去するとともに、実際の犯行で用いられた脅迫文のデータを残しておくなどして、PCの使用者がさも犯人であるかのように偽装する仕組みになっていた。警視庁では犯人に関する情報(犯人を知っている、事件について噂話を聞いた)、「2ちゃんねる」に置かれたCSRFのリンクをクリックした、あるいは画面を保存した、「livedoorしたらば掲示板」の遠隔操作命令について掲示板を保存したなどの情報提供を呼びかけている。犯人に結びつく最も有力な情報を情報受付部署に提供した人には、上限額300万円の範囲内で捜査特別報奨金を支払うという。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

    訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

  2. セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

    セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

  3. NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

    NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

  4. Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

    Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

  5. LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

    LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

  6. 笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

    笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

  7. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  8. 「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

    「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

  9. 東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

    東京高速道路のメールアカウントを不正利用、大量のメールを送信

  10. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

ランキングをもっと見る