オンラインゲーム業界をターゲットにするサイバー犯罪組織(カスペルスキー)
Kaspersky Labは、サイバー犯罪組織による長期間におよぶサイバースパイ活動「Winnti」に関する詳細な分析レポートを発表した。Winntiは2009年から現在までオンラインゲーム業界をターゲットに攻撃を続けている。
脆弱性と脅威
脅威動向
Winntiグループの攻撃を分析する過程で、30社以上のゲーム制作会社が同グループによる攻撃を受けていたことが明らかになり、その大半は東南アジアのオンラインゲーム制作会社であった。また、ドイツ、米国、日本、中国、ロシア、ブラジル、ペルー、ベラルーシのオンラインゲーム制作会社も Winntiの被害を受けていた。さらに、同グループが不正な収入を得るために使用したと考えられる以下の3つの主な手口を発見した。
・ユーザが貯めた現金化が可能な「ルーン」や「ゴールド」などのゲーム内通貨を不正に利用する。
・オンラインゲームサーバから盗んだソースコードを分析してゲームに内在する脆弱性を探し出し、ユーザに気付かれることなくゲーム内通貨とその貯金を不正利用する。
・人気のオンラインゲームのサーバから詐取したソースコードを利用して、自分たちの偽のサーバを展開する。
Winntiグループは現在も活動中であり、Kaspersky Labは捜査を続けているという。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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