ボストンマラソン同時爆破事件の便乗スパムは9千通以上、危険なものも(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

ボストンマラソン同時爆破事件の便乗スパムは9千通以上、危険なものも(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、ボストン・マラソン同時爆破事件に関連したスパムメールについてブログで紹介している。

脆弱性と脅威 脅威動向
ボストン・マラソン同時爆発事件に便乗したスパムメールの一例
ボストン・マラソン同時爆発事件に便乗したスパムメールの一例 全 5 枚 拡大写真
トレンドマイクロ株式会社は4月18日、ボストン・マラソン同時爆破事件に関連したスパムメールについてブログで紹介している。同社TrendLabsでは、この事件に関連したスパムメールを9千通以上確認しているという。このスパムメールには、「http://<省略>/boston.html」などのURLのみが記載されており、リンクをクリックすると動画共有サイト「YouTube」を装った動画が埋め込まれたWebページが表示される。リンクをクリックした時点で「Blackhole Exploit Kit」による脆弱性への攻撃が行われ、不正プログラムが自動的にダウンロードされる「ドライブバイダウンロード攻撃」が実行される。

ダウンロードされるのは「WORM_KELIHOS」ファミリの新たな亜種だが、そのIPアドレスはアクセスするたびに変更される。その所在地は、2013年4月17日の時点で、アルゼンチン、台湾、オランダ、日本、ウクライナ、ロシアそしてオーストラリアといった複数の国々であることが判明している。ワームはリムーバブルドライブ内のすべてのフォルダを隠しフォルダにするほか、隠したフォルダ名と同一のファイル名のショートカットファイル(拡張子LNK)を作成する。そしてメールアドレスや、FTPソフトから認証情報を収集しようとする。また、電子通貨「Bitcoin」を狙うことも明らかになった。なお、この攻撃とは別に、Twitterなど他のプラットフォームが同様の脅威を拡散するために利用されていることも確認された。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. 未知の脆弱性を 15 個発見 ~ GMO Flatt Security の RyotaK 氏「Meta Bug Bounty Researcher Conference 2025」で世界 1 位

    未知の脆弱性を 15 個発見 ~ GMO Flatt Security の RyotaK 氏「Meta Bug Bounty Researcher Conference 2025」で世界 1 位

ランキングをもっと見る
PageTop