識者は語る:核施設を攻撃する Stuxnet がイランの核開発に「貢献した」~「いや、そんなことはない」元外務長官は反論(The Register) | ScanNetSecurity
2024.05.03(金)

識者は語る:核施設を攻撃する Stuxnet がイランの核開発に「貢献した」~「いや、そんなことはない」元外務長官は反論(The Register)

さらに悪いことに、イランは以前よりもはるかに警戒を強めている――そして、将来のイランの核施設へのサイバー攻撃(Stuxnet の有力な後継者によるもの)から身を守るための準備は、以前よりもはるかに整っている。

国際 TheRegister
Stuxnet ワームは実際のところ、長期に渡って論争の的となっているイランの核開発計画を促進してきた可能性がある。

それは英国の有力な防衛シンクタンク Royal United Services Institute が発表したレポートで語られたところによるものだ。

その悪名高きワームは、プラントの SCADA 産業用制御システムに接続されたコンピュータを感染させたのち、2009 年から 2010年にかけてイラン Natanz のウラン濃縮施設システムを感染させ、高速遠心機の業務を妨害した。

その洗練された攻撃は、施設に対する軍事攻撃の代替策だったと見られており、イランの核開発を 18 か月間から 2 年間に渡って遅らせることに貢献した。このマルウェアは、高速ガス遠心分離機を運転するために利用される SCADA システムへ侵入することによって作用した。その後、それはランダムに、そして密かに速度を上げたり下げたりすることによって、一見ランダムな(しかし頻繁な)障害を引き起こした。

しかしイランの政府当局は、Stuxnet が発見されたことによって倍旧の努力を重ねてきた……

※本記事は有料版メールマガジンに全文を掲載しました

© The Register.


(翻訳:フリーライター 江添佳代子

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  2. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  3. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  4. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  5. 「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

    「味市春香なごみオンラインショップ」に不正アクセス、16,407件のカード情報が漏えい

  6. SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

    SECON 2024 レポート:最先端のサイバーフィジカルシステムを体感

  7. 2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

    2023年「業務外利用・不正持出」前年 2 倍以上増加 ~ デジタルアーツ調査

  8. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

    「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  9. 山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

    山田製作所にランサムウェア攻撃、「LockBit」が展開され複数のサーバのデータが暗号化

  10. クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

    クラウド型データ管理システム「ハイクワークス」のユーザー情報に第三者がアクセス可能な状態に

ランキングをもっと見る