Oracle Java SE 7 の DriverManager クラスの実装に起因する任意コード実行の脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2026.05.24(日)

Oracle Java SE 7 の DriverManager クラスの実装に起因する任意コード実行の脆弱性(Scan Tech Report)

Oracle Java SE 7 の DriverManager クラスにサンドボックスによるセキュリティ制限を回避して、任意のコードが実行可能な脆弱性が報告されました。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
Oracle Java SE 7 の DriverManager クラスの実装に起因する任意コード実行の脆弱性(Scan Tech Report)

1.概要
Oracle Java SE 7 の DriverManager クラスにサンドボックスによるセキュリティ制限を回避して、任意のコードが実行可能な脆弱性が報告されました。
ユーザが悪質な Java アプレットを使用する Web ページを閲覧した場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。
この脆弱性はハッキングコンテスト Pwn2Own 2013 において、James Forshaw氏が発見し、Oracle 社が 2013/4 の Java SE の定例セキュリティアップデートで解消した問題の内の 1 つになります。
脆弱性を悪用された場合の影響度が高く、今後、当該脆弱性を悪用するマルウェア等が出現する可能性も考えられるため、影響を受けるバージョンの Java SE 7 を利用するユーザは可能な限り以下に記載する対策を実施することを推奨します。


2.深刻度(CVSS)
10.0
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2013-1488&vector=%28AV%3AN/AC%3AL/Au%3AN/C%3AC/I%3AC/A%3AC%29


3.影響を受けるソフトウェア ※
Java SE (JDK and JRE) 7 Update 17 以前

※1 OpenJDK 7 も、この脆弱性の影響を受けることが報告されています。
また、影響を受けるバージョンの Java SE パッケージが含まれる Linux や UNIX においても、この脆弱性の影響を受ける可能性があります。


4.解説
Java DataBase Connectivity (JDBC) は、Java からデータベースを操作する API であり、java.sql パッケージに実装されています。また、JDBC ドライバマネージャー (java.sql.DriverManager クラス) は、JDBC を利用するための JDBC ドライバを管理するモジュールです。

Oracle Java SE 7 には、この java.sql.DriverManager クラスにおいて、toString() メソッドを呼び出す際のアクセス制限のチェックに不備があります。
このため、java.sql.Driver インタフェースを利用して作成した特権を持つ Rhino ScriptEngine オブジェクトなどを介して toString() メソッドを呼び出すことで、サンドボックスによるセキュリティ制限を回避し、不正な Javaアプリケーションを実行可能な脆弱性が存在します。

この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は Java SE を実行するユーザの権限で任意のコード実行が可能となります。

なお、Scan Tech Report Vol.527 でも紹介したように Java SE 7 Update 17以前には、JNLP ファイルを処理する際の performSSVValidation() メソッドの実装に不備があるため、JNLP ファイルを介してこの脆弱性を悪用することで、Java セキュリティ警告ダイアログの表示を出力することなく不正なアプレットを実行可能となります。

Yet Another Java Security Warning Bypass
http://immunityproducts.blogspot.jp/2013/04/yet-another-java-security-warning-bypass.html


5.対策
以下の Web サイトより、Java SE (JDK and JRE) 7 Update 21 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。

Java のダウンロード
http://java.com/ja/download/

あるいは、以下の Web サイトを参考に、システムで利用する各ブラウザの Java プラグインを無効にする、または Java SE 7 Update 10 にアップデート後、Java コントロールパネルからブラウザにおける Java プラグインを無効にすることで、この脆弱性を回避することが可能です。

WebブラウザでJavaを無効にするにはどうすればよいですか。
http://www.java.com/ja/download/help/disable_browser.xml


6.ソースコード
(Web非公開)

(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター

※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。

Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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