法人登記情報のネット版、「サイバー法人台帳ROBINS」開始(JIPDEC) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

法人登記情報のネット版、「サイバー法人台帳ROBINS」開始(JIPDEC)

JIPDECは、法人や団体、個人事業者の情報をインターネットで公開するサービス「サイバー法人台帳ROBINS」の提供を7月4日から正式に開始する。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
日本では法人登記情報のオープン化が遅れている (G8 Open Data Censusの「Which G8 countries release essential public information as open data?」より http://census.okfn.org/g8/  )
日本では法人登記情報のオープン化が遅れている (G8 Open Data Censusの「Which G8 countries release essential public information as open data?」より http://census.okfn.org/g8/ ) 全 3 枚 拡大写真
一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は7月4日、法人や団体、個人事業者の情報をインターネットで公開するサービス「サイバー法人台帳ROBINS(Reference of Business Identity for Networked Society)」の提供を正式に開始した。

同日都内で開催したシンポジウムで、JIPDEC常務理事 小林正彦氏は、主要8カ国の中でも法人登記情報のオープン化が遅れている日本の状況を紹介、ROBINSの果たす役割を訴えた。また、Yahoo! Japanでの、ROBINSを活用した、ネット選挙をにらんだ、なりすましメール対策の概容なども紹介された。なお、新サービスのお披露目が行われたこのシンポジウムでは、質疑応答の時間は設けられなかった。

ROBINS掲載料は1年間で9,000円。ROBINSで公開される情報は、名称や所在地、URLといった企業の基本情報(企業マスターデータ)や、営業実績や保有技術等の情報(企業特色データ)。これらの情報は、第三者である行政書士や司法書士等が確認した企業情報や、プライバシーマーク等の制度に基づいた資格を付与する運営機関などから、JIPDECが承諾を得て入手した企業情報となる。また、ROBINSシールを自社のWebサイトに貼ることもできる。将来、インターネットでの健全なコミュニケーションと経済活動を支えるインフラとなることを目指す。

ROBINSを活用することで、例えば企業の調達担当者が商取引における調達先・提携先の企業を選定する際に、信頼性の高い情報を素早く閲覧できるため、円滑に商取引を行うことが可能となる。また、ROBINSに自社の企業情報を登録する企業にとっては、自社情報に客観性、信憑性を付加することができるため、ビジネス機会の創出につながることが期待できるとしている。

なおROBINSは、JIPDECが株式会社日立製作所の提供する企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」のSaaS事業支援サービスのひとつである「システム運用・プラットフォーム提供サービス」によって提供される。

《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

    富士通の複数の業務パソコンにマルウェア、個人情報を含むファイルを不正に持ち出せる状態に

  2. ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

    ランサムウェアに身代金を支払う傾向の強い組織の構造が明らかに

  3. 総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

    総務省「無線LANセキュリティガイドライン」更新、自宅と公衆に分冊

  4. プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

    プロ e スポーツ選手のアカウントにハッキング

  5. 日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

    日東製網へのランサムウェア攻撃、約 1 ヶ月で全システム復旧

  6. 時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

    時給7,500円 ~ 総務省、非常勤サイバーセキュリティ人材募集 月2時間 霞が関勤務

  7. UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

    UDP ベースのアプリケーション層プロトコル実装にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

  8. 脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術

    脆弱性診断の新たな選択肢「ちょうどいいレベルの診断」を AeyeScan活用でサービス化 ~ NTTデータ先端技術PR

  9. Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

    Jenkins に任意のファイルの読み取りが可能となるコマンドラインインターフェース機能におけるアクセス制御不備の脆弱性(Scan Tech Report)

  10. 「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度に新たに 2 類を創設、価格要件を緩和

    「サイバーセキュリティお助け隊サービス」制度に新たに 2 類を創設、価格要件を緩和

ランキングをもっと見る