要因や有識者からの提言や実践例も掲載した体罰防止ガイドラインを作成(神奈川県)
神奈川県は7月16日、「体罰防止ガイドライン 神奈川からすべての体罰を根絶するために」および、別冊「校内研修ツール 子どもたちの思いとともに」を作成したと発表した。
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同ガイドラインは、平成25年1月から3月の体罰の実態把握調査において、県内公立小・中・高・特別支援学校で153件の体罰事案を把握した結果を受けて作成されたもの。
ガイドラインの内容は、神奈川県における体罰の考え方、体罰によらない指導の充実、神奈川らしい部活動のあり方など。教職員の意識改革に向けて、体罰と判断した事例や指導例などの具体的事例を多く示し、毅然とした指導の必要性を示している。また、望ましい部活動の実施に向けて、体罰が起こる要因、有識者や指導者からの提言や実践例を示したほか、神奈川県出身のアスリートやアーティストによるメッセージを記載している。
校内研修ツールには、研修方法の流れや研修で活用するチェックシート・ワークシート等を具体的に示し、実践しやすいものとしたという。また、怒りの感情をコントロールする方法等を示している。
今後、これらを教育委員会や各学校における研修で活用するとともに、PTAや地域のスポーツ団体などにも周知し、体罰の根絶に向けた取組みを行っていくという。
神奈川県「体罰防止ガイドライン」を作成、校内研修などへ活用
《荻田 和子@リセマム》
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