狙われる中小企業、台湾の被害事例を紹介(トレンドマイクロ)
トレンドマイクロ社は日、台湾の中小企業がどのような攻撃を受けているのか、また事例から他の企業は何を学べるのかをブログで解説している。
脆弱性と脅威
脅威動向
トレンドマイクロは5月30日、DoS攻撃を受けた匿名企業(企業A)から調査の依頼を受けた。しかし同社が確認したのはまったく別の問題であった。企業Aのサーバはすでに改ざんされている状態で、この企業のActive Directory(AD)のサーバをも制御できる状態になっていた。この改ざんにはWebサーバ上の脆弱性が利用されていた。そして、少なくとも2者の異なる攻撃者から攻撃されていたことも確認できた。そのひとつの攻撃は4月24日以前、もうひとつはそれ以降に仕掛けられていた。
多くの企業では、単純にコンピュータを再インストールして修復し、通常業務へと戻るが、これでは問題の根源である脆弱性と危険にさらされたWebサーバの対策が行われず、攻撃者はいとも簡単に侵入し何度も標的のネットワークへバックドア型不正プログラムを仕掛けることができる。今回の事例では、ユーザのアバターとしてアップロードされた画像が、Webサーバを制御するスクリプトを挿入するのに使われていた。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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