「BIND 9」にDoS攻撃を受ける重大な脆弱性、対応を呼びかけ(JPRS) | ScanNetSecurity
2025.11.18(火)

「BIND 9」にDoS攻撃を受ける重大な脆弱性、対応を呼びかけ(JPRS)

JPRSは、「BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について」を発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
ISCによる脆弱性情報
ISCによる脆弱性情報 全 1 枚 拡大写真
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は7月27日、「BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について」を発表した。これは、BIND 9.xにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのサービス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性(CVE-2013-4854)が、開発元のISCから発表されたというもの。本脆弱性の対象となるのは、BIND 9.7.0以降のすべてのバージョンのBIND 9で、以下の通りとなる。

オープンソース版:
・9.7系列: 9.7.0~9.7.7
・9.8系列: 9.8.0~9.8.5-P1、9.8.6b1
・9.9系列: 9.9.0~9.9.3-P1、9.9.4b1

サブスクリプション版:
・9.9.3-S1、9.9.4-S1b1

BIND 9.6-ESVおよびBIND 10は、本脆弱性の対象とはならない。

BIND 9.xにはリソースレコード(RR)の取り扱いに不具合があり、不正な形式のRDATAを含む特別に作成されたDNS問い合わせを受信拒否する処理において、namedが異常終了を起こす障害が発生する。本脆弱性を利用した攻撃はリモートから可能であり、かつ、キャッシュDNSサーバ・権威DNSサーバの双方が対象となる。また、本脆弱性はBIND 9に付属のDNSライブラリ内に存在するため、そのライブラリを使用しているnamed以外のプログラムやアプリケーションなどにおいても、影響を及ぼす可能性がある。

ISCでは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「重大(Critical)」と評価している。JPRSでは、「BIND 9.9.3-P2」「9.8.5-P2」へのアップグレード、または各ディストリビューションベンダからリリースされるパッチの適用を実施するよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

    テインにランサムウェア攻撃、グループ各社にも影響

  2. 東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

    東証上場企業 クレジットカード情報流出 88 日後公表

  3. Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

    Blue Yonder社のシフト作成ツールへの不正アクセスで西友従業員の個人情報が漏えい

  4. 公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

    公開サーバのファイルと同じ ~ サイバー攻撃グループ名乗る人物が「IIJ からソースコードを盗み出した」とファイルを添付し投稿

  5. 攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

    攻撃者側のウェブサイトに社名と会社ロゴが掲載 ~ エネサンスホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop