OSPFプロトコルのLSA識別に問題(JVN)
IPAおよびJPCERT/CCは、OSPFプロトコルの仕様にはLSAの識別に関する問題が存在すると「JVN」で発表した。OSPFプロトコルを実装している製品が本問題の影響を受ける可能性がある。
脆弱性と脅威
セキュリティホール・脆弱性
OSPFプロトコルで規定されているLSAには、LS Type、Advertising Router および Link State ID が含まれている。OSPFの規定では、router-LSAのLink State IDとAdvertising Routerには同一の値が設定される。この2つの値が異なる、細工されたrouter-LSAを受信することで、ルーティングテーブルの内容が改ざんされる可能性(CVE-2013-0149)がある。この問題が悪用されると、各製品や実装により影響は異なるが、ルーティングテーブルを改ざんされることでDoS攻撃を受けたり、ネットワークのトラフィックを別のルータに誘導されるなどの可能性がある。JVNでは、各製品の開発者が提供する情報をもとにアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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