マスターキーとなるAndroidの脆弱性を悪用するバンキングアプリを確認(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2026.05.15(金)

マスターキーとなるAndroidの脆弱性を悪用するバンキングアプリを確認(トレンドマイクロ)

トレンドマイクロは、「マスターキー」となるAndroid端末上に存在する脆弱性を悪用する、韓国の銀行「NH Bank」のオンラインバンキングアプリのユーザを標的とした脅威を確認したと同社ブログで発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
追加した不正ファイル “classes.dex” は、正規版より小さい 205kb のファイルサイズ
追加した不正ファイル “classes.dex” は、正規版より小さい 205kb のファイルサイズ 全 2 枚 拡大写真
トレンドマイクロ株式会社は8月5日、「マスターキー」となるAndroid端末上に存在する脆弱性を悪用する、韓国の銀行「NH Bank」のオンラインバンキングアプリのユーザを標的とした脅威を確認したと同社ブログで発表した。「マスターキー」となるAndroid端末上の脆弱性は、サイバー犯罪者がユーザのAndroid端末にすでにインストールされた正規のアプリを更新し、不正なコードを追加することを可能にするもの。同社では、7月11日の報告後も継続してこの脆弱性を利用する脅威を注意深く監視しており、今回、韓国の銀行「NH Bank」のオンラインバンキングアプリのユーザを標的とした脅威を確認した。

「NH Nonghyup Bank」は、韓国でもっとも大きい金融機関のひとつ。この銀行のオンラインバンキングアプリは、モバイル端末の所有者の中で広く使用されており、これまでに500万から1,000万回インストールされている。サイバー犯罪者はこのアプリの人気を悪用し、正規アプリストアである「Google Play」以外のアプリ配布サイトでこのアプリの更新を提供していた。この更新はもちろん不正で、マスターキーとなるAndroid端末上の脆弱性を利用し、不正なファイルをアプリ内に追加する。これにより、正規アプリをトロイの木馬化したアプリにさせる。

サイバー犯罪者は、ユーザがまだオンラインバンキングアプリを端末にインストールしていない場合にも対応し、すでにトロイの木馬化された正規アプリも提供した。ユーザが問題のアプリを起動すると、アカウント情報の入力を要求する偽のページが表示される。ユーザが誤ってアカウント情報を入力してしまうと、その情報はサイバー犯罪者によって管理される不正なリモートサーバへと送られる。今回の事例では、マスターキーとなる脆弱性の利用がユーザにとっていかに危険であるかに注目すべきとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. マネーフォワードが利用する「GitHub」の認証情報が漏えい、リポジトリがコピーされる

    マネーフォワードが利用する「GitHub」の認証情報が漏えい、リポジトリがコピーされる

  2. エフワンにランサムウェア攻撃、約 17 万件の個人情報が流出

    エフワンにランサムウェア攻撃、約 17 万件の個人情報が流出

  3. 日本テレネットにランサムウェア型サイバー攻撃、サーバのファイルの一部が暗号化

    日本テレネットにランサムウェア型サイバー攻撃、サーバのファイルの一部が暗号化

  4. 2りんかんイエローハットに不正アクセス、「2りんかんアプリ」で個人情報漏えいの可能性

    2りんかんイエローハットに不正アクセス、「2りんかんアプリ」で個人情報漏えいの可能性

  5. 顧客データ移転作業中にクラウド環境の設定誤り マイナンバー含む個人情報漏えいの可能性

    顧客データ移転作業中にクラウド環境の設定誤り マイナンバー含む個人情報漏えいの可能性

ランキングをもっと見る
PageTop