米国およびフランスからのパケット数に大きなピーク--定点観測レポート(JPCERT/CC) | ScanNetSecurity
2025.12.09(火)

米国およびフランスからのパケット数に大きなピーク--定点観測レポート(JPCERT/CC)

JPCERT/CCは、2013年4月から6月における「インターネット定点観測レポート」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
2013年4~6月の宛先ポート番号別パケット観測数トップ5
2013年4~6月の宛先ポート番号別パケット観測数トップ5 全 3 枚 拡大写真
一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は8月5日、2013年4月から6月における「インターネット定点観測レポート」を公開した。本レポートは、インターネット上に複数のセンサーを分散配置し、不特定多数に向けて発信されるパケットを継続的に収集、宛先ポート番号や送信元地域ごとに分類したものを、脆弱性情報、マルウェアや攻撃ツールの情報などの情報を参考に分析したもの。

期間中の宛先ポート番号トップ5の変化では、WindowsやWindows Server上で動作するプログラムが使用する445/TCPや1433/TCP、エラー通知や通信状態の診断を行うためのICMP(Ping)が前四半期と同様に1位から3位を占めた。4位には、Windowsのリモート管理やアクセスに使用するリモートデスクトップ3389/TCPが前四半期の5位から4位に上がり、5位にはSSHプロトコルが使用する22/TCPがランクインした。

期間中のパケット送信元地域トップ5の変化では、順位が中国、米国、日本、台湾、フランスとなった。注目された現象としては、5月19~20日にかけて米国およびフランスからのパケット数に大きなピークが見られたことを取り上げている。これは、米国およびフランスのホスティング事業者に割り当てられたIPアドレスを送信元とする、特定のセンサーの53/UDP宛に発信されたパケットが増加した影響としており、そのパケットの数は、3月のSpamhaus ProjectとCloudflare社のサーバに対するDDoS攻撃の10倍を超えた。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  2. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

  3. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  4. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  5. FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

    FortiGate の SSL-VPN 廃止受けた設定最適化サービス

ランキングをもっと見る
PageTop