闇市場サイト「Silk Road」が閉鎖、長期間の運営の陰に「Tor」(トレンドマイクロ)
トレンドマイクロは、闇市場のWebサイトである「Silk Road」についてブログで解説を発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
Ulbricht容疑者に対して申し立てられた訴状には、Silk Road運営の詳細と、麻薬取引およびPCハッキング、マネーロンダリングを共謀した罪を問う旨が記されている。さらにUlbricht容疑者は、当該サイトの何千ものユーザの個人情報を公開するよう脅迫した他のSilk Roadのユーザに対して、委託殺人を募ったという罪でも告訴されている。またFBIは、360万米ドル(2013年10月4日時点、約3億5千万円)相当の電子通貨「Bitcoin」を差し押さえたと発表した。
Silk Roadは、2年半の運営中に950万Bitcoin以上を売上げ、販売手数料でも60万Bitcoin以上を集めたという。訴状が申し立てられた時点でその総額は、約 12億米ドル(約1,166億5千万円)相当の売上げと、約8,000万米ドル(約77億8千万円)相当の手数料となっていた。Silk Roadが長期にわたり運営できた理由のひとつとして、同社は匿名通信システム「The Onion Router(Tor)」ネットワーク上の秘匿サービスとしてホストされていた点を挙げている。Torを利用すると、暗号化されたリクエストの経路を自発的に担うPCのネットワークにより、匿名の通信が可能になる。このため、すべてのトラッフィクは、ネットワーク内の監視ツールから隠ぺいされる。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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