悪質なトロイの木馬には脆弱性対策が最も有効--10月度レポート(マカフィー) | ScanNetSecurity
2024.05.11(土)

悪質なトロイの木馬には脆弱性対策が最も有効--10月度レポート(マカフィー)

マカフィーは、2013年10月のサイバー脅威の状況を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
10月における検知会社数
10月における検知会社数 全 3 枚 拡大写真
マカフィー株式会社は11月11日、2013年10月のサイバー脅威の状況を発表した。本レポートは、同社のデータセンターで把握している情報をもとにトップ10を算出し、同社の研究機関であるMcAfee Labsの研究員が分析をしたもの。PCにおけるウイルスの脅威傾向では、前月に続いて脆弱性を悪用したドライブ・バイ・ダウンロード攻撃に関連した脅威がランクインしている。検知会社数のランクには、BlackholeなどのExploit Kitで使われる不正なJavaScriptや設定ファイル等を対象とした脅威が多数見られた。

これらのExploit Kitによって感染させられるトロイの木馬には、オンライン金融サイトのパスワードを盗む「Zeus」(検知名:PWS-Zbot)や、偽セキュリティソフトウェア(検知名:FakeAlert-SecurityToolなど)のほか、ルートキット機能とバックドア機能をもつ「ZeroAccess」などがあり、感染すると深刻な被害に会う可能性がある。これらの感染予防策には、脆弱性対策が最も有効であるとしている。

また、多くの脆弱性攻撃では、マルウェアである実行可能ファイルをいったんTempフォルダに保存してから実行する例が多いため、Tempフォルダの実行可能ファイルの制御することで感染を未然に防ぐことがある程度可能としている。なお11月には、新たにWindowsやOffice製品にTIFFファイルの処理に関する脆弱性(CVE-2013-3906)が発見された。McAfee Labsでは、すでにゼロデイ攻撃が発生していることを確認おり、早急な対応を呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  3. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  4. テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

    テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

  5. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  6. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

    北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

  7. サイバーセキュリティ人材、女性の平均給与は男性と約80万円差 ~ ISC2 調査

    サイバーセキュリティ人材、女性の平均給与は男性と約80万円差 ~ ISC2 調査

  8. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  10. 2000~2024年のサイバー史「JNSAセキュリティ年表」公開

    2000~2024年のサイバー史「JNSAセキュリティ年表」公開

ランキングをもっと見る