マルウェア産業革命時代の個人情報防衛 第2回 McAfee 青木大知 「マカフィーIDとは」(作家一田和樹取材メモ)
一田和樹 「なるほど、インテル社のチップに御社のセキュリティ機能が搭載して、インテルのチップの搭載されているデバイス全てで弊社の認証機能を提供できるようになるわけですね」
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この十年で個人が利用する情報機器は大きく変化しました。モバイル機器、ソーシャルネットワークなど従来のパソコン用アンチウイルスソフトやパーソナルファイアウォールではカバーしきれないものが利用の中心を占めるようになりました。
主要なモバイル機器(スマホやタブレット)では、アンチウイルスソフトといえどもアプリとして動作するため出来る防御に限界があります。ソーシャルネットワークでは、さまざまな経路から個人情報が露出し漏洩しています。攻撃方法も攻撃者も多様化、高度化し、一田和樹氏はこの状況を「マルウェア産業革命」と呼んでいます。
こうした現状を踏まえ、新しい形の個人情報防衛ツールが求められています。現状の延長線上にあるのか、新しいパラダイムのうえに構築されるのか、それはまだわかりません。
今回一田和樹氏が設定した、上記テーマに基づいて、トレンドマイクロ株式会社 セキュリティエバンジェリスト 染谷 征良 氏、株式会社Kaspersky Labs Japan チーフセキュリティエヴァンジェリスト 前田典彦氏、マカフィー株式会社コンシューママーケティング部 青木大知氏、以上3名のアンチウイルスベンダの専門家と、先端技術開発のR&D企業、株式会社FFRI 執行役員 事業推進本部長 村上 純一 氏、未来を見据えた技術開発にいそしむ、デジタルアーツ株式会社 取締役CTO 高橋則行氏の計5名に話をききました。
[想定質問]※
1.現状について
・過去と現在で大きく異なる点
・現状の問題点(主にAntiVirusやパーソナルFW等の個人情報防衛ツール)
・日本固有の問題
2.次世代個人情報防衛ツールについて
・製品投入計画
・従来との相違と期待できる効果
・課題
※対談者により質問内容は異なることがあります
●パソコンからマルチデバイスへ
青木
まず、弊社事業の特長を説明させてください。弊社は、コンシュマー向けプロダクトでも、いわゆる箱売りとは違うアプローチをとっています。子供、お年寄りや、リテラシーが低い人が、インターネットの脅威をきちんと理解していないため、ユーザ自身が積極的にセキュリティ対策を組むのが難しいという背景をふまえ、弊社では、インターネット経由でサービスする事業者やメーカーとのタイアップや関係強化、セキュリティの担保を行うことで、エンドユーザ側における依存度を減らした形で、現在の日本におけるデジタルライフの安全性を高めることができると考えています。パソコンにバンドルしていただいたり、ドコモさんの携帯に最初から入っていたりします。ハードメーカーさんが利用者のセキュリティを担保するためのお手伝いをしていることが多いのです。そのためにパートナーと話しながら、どのようなセキュリティが必要になるか考えています。
一田
なるほど。最初にお伺いしたいのは、ここ数年の変化です。脅威と防御のあり方が大きく変わったと感じているのですが、いかがでしょうか…
※本記事はメールマガジンScanに全文を掲載しました
《一田和樹》
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