GoogleアカウントIDを盗み出す日本語アプリに注意(マカフィー) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

GoogleアカウントIDを盗み出す日本語アプリに注意(マカフィー)

マカフィーは、GoogleアカウントIDを密かに収集する多数の不審な日本語アプリの存在をGoogle Play上で確認しているとして、ブログで注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
GoogleアカウントIDを収集する2つのアプリ
GoogleアカウントIDを収集する2つのアプリ 全 3 枚 拡大写真
マカフィー株式会社は12月17日、GoogleアカウントIDを密かに収集する多数の不審な日本語アプリの存在をGoogle Play上で確認しているとして、ブログで注意喚起を発表した。たとえば、占いアプリ「極占」と出会い系アプリ「bB」は、アプリ起動直後に端末のGoogleアカウントIDを取得し、外部のWebサーバへ密かに送信する。アプリのダウンロード数はそれぞれ10,000~50,000回に上っている。同社のセキュリティアプリ「McAfee Mobile Security」では、これら不審なアプリを「Android/ChatLeaker.D」として検出する。

また、別の30種以上のアプリは、アプリ起動直後に端末のGoogleアカウントID、IMEI、IMSIを取得し、ユーザに知られることなく特定のWebサーバへ送信する。これらのアプリのカテゴリは多岐にわたり、また複数の開発者名でGoogle Play上に公開されているが、データ送信の実装コードや送信先が共通であることから、実際には同じ開発者か関連するグループによるものだと推測している。かなり前から公開されているアプリもあり、ダウンロード数もかなりのものになっている。

Androidアプリは、インストール時に「GET_ACCOUNTS(この端末上のアカウントの検索)権限」の要求が許可されると、AccountManagerクラスのメソッドを使用してGoogleアカウント(およびその他のアカウント)のIDとそれに付随する情報を取得できる。この権限は、アプリがGCM(Google Cloud Messaging)機構を使用する場合などにしばしば要求されるもので、プッシュデータ送信を使用できるようにするためにGoogleによって提供されている標準的な仕組み。アカウントIDからパスワードを取得されることはないが、IDを収集されスパムメールの送信に悪用されたり、同一のIDでログインする他のSNSから個人情報を特定される可能性もある。同社では、「メールアドレスによる検索を許可」オプションの設定を再確認し、本当にそれを望む場合以外はその設定を無効にすることを推奨している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

ランキングをもっと見る
PageTop