国内情報セキュリティ製品市場、今後SaaS型ソフトが高成長(IDC Japan)
IDC Japanは、国内情報セキュリティ製品市場予測を発表した。
製品・サービス・業界動向
業界動向
2013年の国内セキュリティソフトウェア市場は、アイデンティティ/アクセス管理とエンドポイントセキュリティ、Webセキュリティで需要が高く、市場をけん引している。2014年以降は、クラウドサービスやモバイル端末の利用拡大や、巧妙化が進む標的型攻撃の増加によって、アイデンティティ/アクセス管理とエンドポイントセキュリティおよびセキュリティ/脆弱性管理への需要が拡大するとみている。同市場の2012年~2017年における年間平均成長率(CAGR)は4.5%で、市場規模は2012年の1,906億円から2017年には2,381億円に拡大すると予測している。
またSaaS型セキュリティソフトウェア市場は、アイデンティティ/アクセス管理、エンドポイントセキュリティ、メッセージングセキュリティで需要が高まっている。2014年以降は運用管理負荷の軽減や災害時の事業継続を目的としたニーズが高く、需要が拡大するとみている。同市場の2012年~2017年におけるCAGRは13.8%で、市場規模は2012年の88億円から2017年には168億円に拡大すると予測している。
2013年の国内セキュリティアプライアンス市場は、IDS/IPS、UTMで需要が高まっている。2014年以降は、モバイル機器の普及によるリモートアクセスネットワークのセキュリティ基盤強化と、未知の脆弱性を狙うゼロデイ攻撃などの先進的なマルウェア対策へのニーズの高まりによって、ファイアウォール/VPNやUTM、IDS/IPSの需要が拡大するとみている。同市場の2012年~2017年におけるCAGRは6.3%で、市場規模は2012年の322億円から2017年には437億円に拡大すると予測している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
関連記事
この記事の写真
/