クロスルート証明書に潜む危険性 | ScanNetSecurity
2026.05.18(月)

クロスルート証明書に潜む危険性

しかし、クロスルート証明書を提供しない2048bit証明書に切り替えてしまうと、SSLが使用できない端末が発生してしまう。情報システム部門が危険性を認識していても、ユーザークレームにさらされる営業・ビジネスサイドからの不満が発生する。

特集 コラム
読者の方々は、SSLは当然ご存じであると思う。ただ、1024bit証明書・2048bit証明書が存在し、どのように我々に影響を与えているかを、どこまでご存じだろうか。証明書の現状と、今抱えている危機について、紹介したい。

NICT(米国商務省国立標準技術研究所)が勧告した最初のガイドラインでは、RSA512であった。つまり、暗号化キーの長さが512bitである(RSA暗号は公開鍵暗号の一種。現在は他にECC暗号が利用されている)。

RSA512にはすでに脆弱性が発見されており、解読できることがわかっている。そのため早い段階で、キー長の標準は、1024bitになった。しかし、コンピュータ技術の進展によって、計算性能も向上し、1024bitですら解読できる可能性が高くなってきた。そこでNICTは、1024bitの暗号の利用期限を2010年末に決定し、2048bitへの移行を促した。これが暗号の2010年問題と言われるものである。だが、結局2010年末には2048bitに移行できず、2013年末まで延長されている。

そもそも、各サーバ証明書は、大元のルート証明書によって、認証されている。ここで、ルート証明書がどのように端末に配布されているか確認しておこう。パソコンの場合は、OSに最初からルート証明書がインストールされており、必要であれば追加できる。スマホも同様である。

一般に「ガラケー」と呼ばれる日本の携帯電話の場合も最初からインストールされているが、簡単にルート証明書を追加できない。アップデートか機種変更が必要であり、ここに問題がある。

《株式会社SOHOソリューションズ 代表取締役 関 明弘》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. あいおいニッセイ同和損害保険からの出向者がトヨタ自動車の内部情報を不適切に提供

    あいおいニッセイ同和損害保険からの出向者がトヨタ自動車の内部情報を不適切に提供

  2. マルタケの一部サーバでのシステム障害、不正アクセス(ランサムウェア)による影響の可能性も含め調査

    マルタケの一部サーバでのシステム障害、不正アクセス(ランサムウェア)による影響の可能性も含め調査

  3. 明治大学のサーバに不正アクセス、36,692件のメールアドレスが窃取された可能性

    明治大学のサーバに不正アクセス、36,692件のメールアドレスが窃取された可能性

  4. Mandiant Blog第3回「『攻撃は常に進化している』はベンダーの煽りなのかの考察とサイバーセキュリティ業界の“知る人ぞ知る”なベンダーが新たなスタートを切った理由」

    Mandiant Blog第3回「『攻撃は常に進化している』はベンダーの煽りなのかの考察とサイバーセキュリティ業界の“知る人ぞ知る”なベンダーが新たなスタートを切った理由」

  5. 富士フイルムビジネスイノベーション「オフィスあんしん レンタルサーバー」に「セコムパスポート for Web SR3.0」採用

    富士フイルムビジネスイノベーション「オフィスあんしん レンタルサーバー」に「セコムパスポート for Web SR3.0」採用

ランキングをもっと見る
PageTop