Google が Chrome の拡張機能を除去、原因は機能を買収して悪事を働く新オーナー~事態は好転するより前に暗転するかもしれない(The Register) | ScanNetSecurity
2024.04.24(水)

Google が Chrome の拡張機能を除去、原因は機能を買収して悪事を働く新オーナー~事態は好転するより前に暗転するかもしれない(The Register)

この件に近い人々は、その問題がすぐには終わらないだろうと語っており、20 年前のスパイウェアのアプリブームで見られたのと同様の、新しいマルウェアのベクトルの先端に我々はいるのかもしれないという懸念を表明している。

国際 TheRegister
スパム業者やマルウェアの売人たちが、Chrome 拡張機能の開発者からソフトウェアを買い上げたのち、それを自らの邪悪な目的に対応させてアップデートしていたことを受け、Google は同社のオンラインストアから、少なくとも 2 つの Chrome 拡張機能を取り除いた。

その警告は開発者の Amit Agarwal によって発せられた。彼はさほどの労力を費やすこともなく、非常に人気のある RSS リーダー用の Chrome 拡張機能「Feedly」をコーディングした。ほどなくして彼の作品には 3 万人以上のユーザーが集まった。このコードの権利に対し「4 桁」(編集部註:およそ数十万円)での権利購入の提案を受けた彼は、この程度の作業量の報酬としては割の良い取引だと考え、申し出を受け入れて権利書に署名した。Agarwal はブログの記事で、そのときの様子を詳述している。

「1 か月後、この拡張機能 Feedly の新しい所有者が Chrome ストアでアップデートを配布した」と彼は書いている。「いいや、そのアップデートは新しい有益な機能を何ももたらさず、またバグの修正も全く含んでいなかった。その代わり彼らは、その新しい拡張機能に広告を組み込んでいた」と彼は説明している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

    訃報:セキュリティの草分けロス・アンダーソン氏 死去 67 歳、何回分かの生涯に匹敵する業績

  2. LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

    LINEヤフー委託先への不正アクセス、報告書を受け 2 度目の行政指導

  3. 社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

    社員のセキュリティ意欲高める施策とは? 罰則は逆効果 ~ プルーフポイント「2024 State of the Phish」日本語版公表

  4. セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

    セキュリティにおける効果は実感できるのか ~ SECURITY ACTION 宣言「得られた効果はない」最多

  5. NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

    NDIソリューションズの RAG サービスに不正アクセス、個人情報を格納するサービスへの痕跡は確認されず

  6. Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

    Acompany で 4 件の Google フォーム誤設定、最大 164 名の個人情報が閲覧可能に

  7. 笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

    笛吹市商工会へのサポート詐欺被害、調査結果公表

  8. 「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

    「相鉄ポイント」引き継ぎで会員情報を取り違え、他の顧客の個人情報が閲覧可能に

  9. 東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

    東芝テックが利用するクラウドサービスに不正アクセス、取引先や従業員の個人情報が閲覧された可能性

  10. スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談

    スペシャリスト集結! マネーフォワード・ラック・富士ソフト・電通総研から学ぶ、脆弱性診断内製化の成功法則とは? AeyeScan 導入企業との公開対談PR

ランキングをもっと見る