2013年は最終的にDDoS攻撃が大幅に活発化--四半期レポート(アカマイ) | ScanNetSecurity
2024.05.19(日)

2013年は最終的にDDoS攻撃が大幅に活発化--四半期レポート(アカマイ)

アカマイは、2013年第3四半期版「インターネットの現状」レポートを発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
攻撃の発信源として観測された国
攻撃の発信源として観測された国 全 3 枚 拡大写真
アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は1月29日、2013年第3四半期版「インターネットの現状」レポートを発表した。本レポートは、Akamai Intelligent Platformの収集データに基づき、ネットワーク接続性と接続スピード、攻撃トラフィック、ブロードバンドの採用と可用性など、さまざまな要素における世界的な主要統計データに関する見解を示したもの。

同四半期にアカマイが攻撃トラフィックの発信元として観測した国・地域の数は、前四半期と比べて10カ国多い185カ国・地域であった。第2四半期にインドネシアにトップの座を譲っていた中国は、攻撃の発信源の35%を占め、再びトップとなった。一方、インドネシアを発信源として観測された攻撃の件数は第2四半期の半分強、全体の20%に留まり2位となっている。米国を発信源として観測された攻撃の件数は前四半期の6.9%から増加し、11%で3位となった。

攻撃対象となったポートは、ポート445(Microsoft-DS)が1位となり、2位がポート80(WWW [HTTP]、14%)、3位がポート443(SSL [HTTPS]、13%)となった。DDoS攻撃は、同社のユーザからの報告件数では第3四半期に281件が観測され、前四半期の381件から11%減少、アカマイがDDoS攻撃に関する報告を開始した2012年第4四半期以降初めて減少した。全体で見ると、2013年の第3四半期までで2012年に観測された攻撃総数(768件)を上回る数の攻撃件数(807件)を観測している。2013年は最終的にDDoS攻撃が大幅に活発化することが予見されるとしている。なお、繰り返し攻撃受けたケースは、27社のユーザが2回目の攻撃を受け、5社のユーザから3回の攻撃があったと報告された。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

    ゆめタウン運営イズミへのランサムウェア攻撃、VPN 装置から侵入

  2. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  3. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

  4. 検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

    検診車で実施した胸部レントゲン検診が対象、川口市の集団検診業務委託先へランサムウェア攻撃

  5. 認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とは

    認証とID管理にガバナンスを ~ NTTデータ先端技術「VANADIS」で実現する「IGA(Identity Governance and Administration)」とはPR

  6. 脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

    脆弱性管理クラウド「yamory」SBOM 機能に関する特許取得

  7. 個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

    個人情報漏えいの疑いも ~ 八尾市立斎場職員が加重収賄罪ほかの容疑で逮捕

  8. NRIセキュア 研修コンテンツ「セキュアEggs」基礎編オンデマンド提供、30日間アクセス可

    NRIセキュア 研修コンテンツ「セキュアEggs」基礎編オンデマンド提供、30日間アクセス可

  9. DHCP のオプション 121 を利用した VPN のカプセル化回避の問題、VPN を使用していない状態に

    DHCP のオプション 121 を利用した VPN のカプセル化回避の問題、VPN を使用していない状態に

  10. runc におけるコンテナ内部からホスト OS への侵害が可能となるファイルディスクリプタ情報漏えいの脆弱性(Scan Tech Report)

    runc におけるコンテナ内部からホスト OS への侵害が可能となるファイルディスクリプタ情報漏えいの脆弱性(Scan Tech Report)

ランキングをもっと見る