ショートカットファイルを偽装する標的型攻撃も確認--分析レポート(IPA)
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、2012年10月から2013年12月までにIPAに情報提供のあった124種類の「特定の企業や組織、個人に特化した攻撃に使われる標的型攻撃メール」を分析した技術レポート「標的型攻撃メールの傾向と事例分析 <2013年>」を公開した。
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このショートカットファイルを実行すると、埋め込まれたスクリプトコードが実行されウイルスに感染する。このウイルスはバックドアを開き、RAT(Remote Access Trojan・Remote Administration Tool)を取り込み、ユーザに気づかれずに諜報活動を行う。IPAでは、今後このようなタイプの攻撃メールの増加が懸念されるとしている。なお、この手法への対策として、添付ファイルを詳細に表示にして「種類」がショートカットになっていないか、またショートカットのプロパティのリンク欄に不審な文字列(スクリプト)がないか確認することを挙げている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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