Google Playから他のアプリをダウンロードしインストールする危険な国内ユーザー向けアプリの存在を公表(マカフィー) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

Google Playから他のアプリをダウンロードしインストールする危険な国内ユーザー向けアプリの存在を公表(マカフィー)

 マカフィーは3月4日、確認処理が省略されたほぼ自動的な方法で、Google Playから他のアプリを、ダウンロード・インストール・起動する、危険な国内ユーザー向けアプリの存在を公表した。このアプリは、Google Playで普通に公開されていたが、現在は削除済みだ。

脆弱性と脅威 脅威動向
選択された5個のアプリがGoogle Playから自動インストールされる
選択された5個のアプリがGoogle Playから自動インストールされる 全 6 枚 拡大写真
 マカフィーは3月4日、確認処理が省略されたほぼ自動的な方法で、Google Playから他のアプリを、ダウンロード・インストール・起動する、危険な国内ユーザー向けアプリの存在を公表した。このアプリは、Google Playで普通に公開されていたが、現在は削除済みだ。

 このアプリは、「指定された10個以上のアプリ一覧のなかから、最低5個のアプリをインストールすると、引き換えにアダルト動画を視聴できる」という仕組みとなっている。インストールされるアプリは、ノーマルなものだったため、インストールによって報酬が支払われるアフィリエイト報酬狙いの行為と思われる。

 このアプリは、ユーザーが動画ダウンロードを試みると、Googleアカウントの「SID」「LSID」という2つの権限をユーザーに要求する。これらの権限を与えてしまうと、アプリはユーザーのGoogleアカウント経由でGoogle Playストアを含む種々のGoogleサービスへのアクセスを許可される。さらに、非公式な方法でのHTTP通信を行い、任意の無料アプリを直接ダウンロードおよびインストールを行うことを可能とする。その結果、アプリ説明の閲覧、権限要求の確認、許可・拒否などのステップを省略し、ユーザーが判断することなく、そのアプリがすぐ起動してしまうという。

 インストールされる他アプリは、今回は無害なものだったが、悪意のあるアプリに置き換えれば、すぐに深刻なサイバー攻撃が可能となる。今後サイバー犯罪者により、攻撃に利用される可能性は高い。マカフィーでは、インストール時や実行時の権限について、非常に慎重に再確認すべきだと指摘している。

確認を省略して他アプリをインストールする、危険な日本語Androidアプリが出現

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  4. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  5. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

ランキングをもっと見る
PageTop