3Dプリンタ用のセキュリティプログラムを開発、違法性や著作権侵害の恐れがある場合に作動を停止(DNP) | ScanNetSecurity
2025.12.08(月)

3Dプリンタ用のセキュリティプログラムを開発、違法性や著作権侵害の恐れがある場合に作動を停止(DNP)

 大日本印刷(DNP)は28日、3Dプリンタを操作しようとしたときに、違法性や著作権侵害の恐れがある場合に、その指示を受け付けないセキュリティプログラムを開発したことを発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
3Dプリンタ向けセキュリティプログラムの概要
3Dプリンタ向けセキュリティプログラムの概要 全 2 枚 拡大写真
 大日本印刷(DNP)は28日、3Dプリンタを操作しようとしたときに、違法性や著作権侵害の恐れがある場合に、その指示を受け付けないセキュリティプログラムを開発したことを発表した。

 このセキュリティプログラムは、製造データから、法的認可や許諾が必要な製品かどうかを高速で判定するもの。3Dプリンタに入力されたデータ(Stereolithographyフォーマット)のポリゴンを、独自のアルゴリズムで簡素化し、ブラックリスト対象製品データと高速で照合できるという。また、3Dスキャナーなどで現物をスキャンしたデータに対しても同様に高速照合し、不法なデータと判定された場合、3Dプリンタの作動を停止させることができる。

 ウェブサイトからダウンロードした3Dプリンタ出力用データに、多少の装飾や改変、アングル変更などを施したデータに対しても、ブラックリスト対象製品と的確に照合可能とのこと。ブラックリスト対象製品は適宜追加登録でき、銃器などの危険物だけでなく、著作権保護の対象となるキャラクターのフィギュアなどの3Dプリンタによる製造を規制できるため、これにより、銃器などの危険物製造やキャラクター製品の模倣などの行為を防止できる見込みだ。

 DNPではこの技術を、29日~30日に日本印刷学会が主催する第131回研究発表会プログラム「広がりゆくプリンティング技術」で発表の予定。

DNP、3Dプリンタ向けセキュリティを開発……危険物製造や著作権侵害を防止

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

    良知経営に不正アクセス、企業情報及び個人情報が流出した可能性

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

  4. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  5. 2025年12月期決算発表を延期 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    2025年12月期決算発表を延期 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

ランキングをもっと見る
PageTop