攻撃の標的は小売りサイトや顧客情報を持つサイトへ、「WordPress」も標的(Imperva) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

攻撃の標的は小売りサイトや顧客情報を持つサイトへ、「WordPress」も標的(Imperva)

Impervaは、「Webアプリケーション攻撃年次レポート(Annual Web Application Attack Report)」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
小売りサイトと金融機関のサイトが狙われている
小売りサイトと金融機関のサイトが狙われている 全 2 枚 拡大写真
株式会社Imperva Japan(Imperva)は10月16日、「Webアプリケーション攻撃年次レポート(Annual Web Application Attack Report)」を発表した。これは、米Imperva社が10月9日(米国時間)に発表したもの。本レポートは、同社の研究機関である「アプリケーション・ディフェンスセンター(ADC)」が、2013年8月1日から2014年4月30日までの9カ月間にわたり、「Imperva Web Application Firewall」の保護対象である99のWebアプリケーションを分析した結果をまとめたもの。

レポートでは、悪意あるトラフィックが大幅に増加し、特に小売サイトが最も攻撃にさらされ、「WordPress」が最大の標的となっていることが主な調査結果として表れている。また、Webアプリケーションを狙った攻撃のほとんどは、米国で生成されていることも明らかになっている。調査結果によると、全攻撃キャンペーンの48.1%が小売サイトを、続いて金融機関(10%)を標的としていた。

また、「WordPress」で運営されるサイトに対する攻撃は、ほかのすべてのコンテンツ管理システム(CMS)で運営されるサイトよりも24.1%多く、また、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃では60%超も多く攻撃にさらされている。PHPアプリケーションでは、.NETアプリケーションの3倍多くXSS攻撃にさらされている。さらに、ログイン機能を搭載し、顧客情報を保有するWebサイトは、全攻撃キャンペーンの59%、全SQLインジェクション攻撃の63%の攻撃にさらされていることも判明したという。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop