「戦えない日本、守れない日本」角川アスキー総研遠藤氏 ~サイバーセキュリティのパネルディスカッション開催
「スマホの普及で、ライフスタイルが大きくネットと溶け込もうとしている同じ時期に、ネットは暗黒の時代に突入しているような印象すら受けます。」
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開催を目前に控え、パネルディスカッションのモデレータを勤める遠藤氏に、当日の議題と意気込みを聞いた。
――近年の情報セキュリティの変化をどう見ていますか?
遠藤「スマホの普及で、ライフスタイルが大きくネットと溶け込もうとしている同じ時期に、ネットは暗黒の時代に突入しているような印象すら受けます。日本人のネットリテラシーは残念ながらあまり誇れる状況にはありません。
たとえば米国では、1980年代のレーガン政権の時代、教育改革が起きて、小中学校にどんどん PC が入っていきました。シンガポールや韓国も同様でしたが、日本はほぼゼロでした。
そういう環境で育った世代がいまや企業の中核的な役割をはたすようになっています。それが、ボディーブローのように利いてネットビジネスで日本が世界で戦えないというような状況をもたらしてきた。いままでは「戦えない」だったのが、これからは「守れない」という状況に立たされる。
今回、キーマンであるお二方のお話を直接うかがえることにいまから興奮しています。ただ、単に注意をうながすことを連呼するのではなく、かしこくセキュリティについて覚醒させてくれるイベントになると思います。」
《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》
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