Bash、SSDP、DNSに対する探索行為が増加--インターネット治安情勢(警察庁)
警察庁は、@policeにおいて2014年9月期のインターネット観測結果等を発表した。
脆弱性と脅威
脅威動向
UPnP機器を探索するために使用される1900/UDP(SSDP)は、9月7日以降アクセスが増加している。観測されたほとんどのパケットは、マルチキャストアドレス(239.255.255.250)に対するM-SEARCHメッセージであり、UPnP機器を探索しているものと考えられる。1900/UDPは、リフレクター攻撃にも使用される可能性があるポートであり、DoS攻撃の踏み台となる機器の探索を行っている可能性もある。10月17日には、対策が不十分なネットワーク機器を踏み台として、特定のホストに対して攻撃が行われた事例を確認したことから、注意喚起を実施している。
53/UDP(DNS)に対するアクセスの増加では、9月中旬頃からアクセスが増加している。アクセスの内容を分析した結果、特定IPアドレスからのアクセスが半数を占めており、それが増加の要因となった。このアクセスのUDPペイロード内容は、特定ドメインのANYレコードもしくはAレコードを要求するものがほとんどであった。同アクセスは、DNSリフレクター攻撃に悪用可能である再帰問い合わせ可能なDNSサーバ(オープンリゾルバ)を探索しているものと考えられるとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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