ロシア政府にとって最も有益と思われる機密情報の収集に特化した「APT28」(ファイア・アイ)
ファイア・アイは、米FireEyeによる新たなレポート「APT28:ロシア政府から支援を受けたサイバー・スパイ活動の可能性について」を発表した。
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APT28は同社が追跡している中国の脅威グループとは異なり、経済的利益を目的に知的財産の窃盗を広範に実行している様子はないという。その代わりに、ロシア政府にとって最も有益と思われる機密情報の収集を集中して行っているという。具体的には、少なくとも2007年以降から、ロシア政府にとって有益と思われる各国の政府、軍、安全保障機関に関連する機密情報を、APT28が標的としてきていることを観測している。また、同グループが使用したマルウェアのサンプルもいくつか紹介しており、その情報からは「開発者がロシア語話者であること」「モスクワとサンクトペテルブルグを含む、ロシアの主要都市の時間帯と一致した就労時間でスパイ活動を行っていること」といった特徴が明らかになっているという。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》
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