Hacker in the Rye ハッカーの夢見た社会 第4回「アラン・チューリングが探求した世界とは何か」 | ScanNetSecurity
2026.11.02(月)

Hacker in the Rye ハッカーの夢見た社会 第4回「アラン・チューリングが探求した世界とは何か」

機密情報だった業績の開示やコンピュータの発展に伴い、チューリングは再評価される。その中で2009年、英 ブラウン首相は政府としてチューリングの扱いを公式に謝罪、また2013年12月24日にはエリザベス2世女王の名をもって正式に彼の罪に対する恩赦が発効されている。

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第二次大戦下、当時世界最高と言われたドイツの暗号「エニグマ」を解読したことで連合国に多大な貢献をもたらしたものの、最後は同性愛者であることを理由に悲惨な末路を辿ることとなった天才数学者、アラン・チューリング。2015年の第87回アカデミー賞ではその生涯を映画化した『イミテーション・ゲーム』がアカデミー脚色賞を受賞するなど、彼の功績が改めて注目を浴びている(海外ドラマ『SHERLOCK』のシャーロック・ホームズ役などで知られるベネディクト・カンバーバッチがチューリング役を演じ、3月13日から日本公開されている)。


●アラン・チューリングとその功績

チューリングは1912年イギリスに生まれ、数学者、論理学者であり、暗号やコンピュータについてのスペシャリストでもあった。ケンブリッジ大学で学んだ後、現在のコンピュータを先取りした「チューリングマシン」の概念を提案するなど、早くからその才覚を示す。

第二次大戦ではドイツ軍の暗号解読に従事し、ドイツの暗号「エニグマ」を解読した。当時食料や武器等の物資をことごとくドイツ軍の潜水艦Uボートに破壊されていたイギリス軍が、チューリングの功績によって形勢逆転。逆にUボート部隊を全滅させることに成功している。このように、チューリングの貢献はイギリス軍や連合国にとっても計り知れない利益をもたらした(エニグマ解読がなければイギリスはドイツに負けていた、と主張する人もいるくらいである)。しかし1945年にはイギリスから勲章を授与されたチューリングだが、暗号解読という内容から1970年代までこの件が公に知られることもなかった…

※本記事は本日配信のScan有料版に全文を掲載しました

《塚越 健司》

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