標的型攻撃の被害情報からオリジナルのシグネチャを開発した事例など紹介(ラック) | ScanNetSecurity
2024.05.15(水)

標的型攻撃の被害情報からオリジナルのシグネチャを開発した事例など紹介(ラック)

ラックは、日本における不正アクセスやマルウェア感染などのセキュリティインシデントの発生傾向を分析した「JSOC INSIGHT vol.7」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「JSOC INSIGHT vol.7」
「JSOC INSIGHT vol.7」 全 3 枚 拡大写真
株式会社ラックは5月19日、「JSOC INSIGHT vol.7」を公開した。本レポートは、同社JSOCのセキュリティアナリストによる日々の分析結果に基づき、日本における不正アクセスやマルウェア感染などのセキュリティインシデントの発生傾向を分析したもの。今号では、2014年10月から12月にJSOCで検知した重要インシデントの件数推移では、10月4週に検知件数が増加した。これは、WebShell などの不正なファイルをアップロードしようとする攻撃が一時的に増加したことが原因としている。内部から発生した重要インシデントの発生件数は、12月1週から2週に一時的に増加した。これは、標的型攻撃によってマルウェアに感染したと考えられる通信を検知したためとしている。

またレポートでは、注目のトピックとしてセキュリティ監視サービス「JSOC」と、緊急対応チーム「サイバー救急センター」が連携し、事故調査を行った標的型攻撃の被害情報をもとに、JSOCが監視機器にオリジナルシグネチャ「JSIG」を開発・適用することにより、複数の顧客で被害が確認された事例について説明している。さらに、「GNU bash」の脆弱性を悪用する攻撃(Shellshock)が継続して行われていた事実を公表し、さらに攻撃対象がWebサーバからSIPサーバやネットワーク接続ストレージ製品の管理画面にも広がっていることも解説している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

    範を示す ~ MITRE がサイバー攻撃被害公表

  2. 脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

    脆弱な DMARC セキュリティ・ポリシーを悪用、北朝鮮スピアフィッシング詐欺

  3. 東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

    東京メトロ社員が遺失者になりすまし、現金総額 235,458円 ほか遺失物着服

  4. 「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

    「マルカワみそ公式サイト」に不正アクセス、カード情報に加えログイン用パスワードも漏えい

  5. TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

    TwoFive メールセキュリティ Blog 第14回「いよいよ6月、メルマガが届かなくなる…!? ~ メルマガ配信している皆さん ワンクリック購読解除の List Unsubscribe対応は済んでますか?」

  6. テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

    テレ東「ヤギと大悟」公式 X アカウントが乗っ取り被害、意図しないポストが数件行われる

  7. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  8. ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

    ランサムウェア「LockBit」被疑者の資産を凍結し起訴

  9. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  10. 東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

    東急のネットワークに不正アクセス、連結子会社のファイルサーバでデータ読み出される

ランキングをもっと見る