「NIRVANA改」、ネットワーク系とエンドホスト系のセキュリティ対策を統合(NICT) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

「NIRVANA改」、ネットワーク系とエンドホスト系のセキュリティ対策を統合(NICT)

NICTは、標的型攻撃などのサイバー攻撃に対抗するための統合分析プラットフォーム「NIRVANA改」に新機能を追加したと発表した。

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス
エンドホスト連携機能
エンドホスト連携機能 全 3 枚 拡大写真
国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)は6月8日、標的型攻撃などのサイバー攻撃に対抗するための統合分析プラットフォーム「NIRVANA改」に新機能を追加したと発表した。同プラットフォームは、組織内のネットワークを流れる通信のリアルタイムな観測・分析や、各種セキュリティ機器からのアラート集約を実現するもの。新たに開発し追加された機能は、「エンドホスト連携機能」および「自動防御機能」。これにより、ネットワーク系とエンドホスト系の2系統のセキュリティ対策が統合されるとともに、防御策の自動展開が可能となり、組織内における情報セキュリティインシデントの詳細な原因究明と迅速な対応の実現が期待できるとしている。

エンドホスト連携機能は、株式会社FFRIの協力により開発されたもので、国産の標的型攻撃対策ソフトウェア「FFR yarai」と連動し、組織内のエンドホスト群の各種情報を収集するとともに、マルウェアプロセスを特定、そのプロセスの親子関係や通信履歴等をリアルタイムに導出する。また、エンドホスト群のマルウェア検出感度を一斉変更するなどの集中制御も可能となった。

自動防御機能は、株式会社ディアイティの協力により開発されたもので、インシデント発生時に、事前定義したアクチュエーション(動作)ルールに従って、ファイアウォールやスイッチなどのネットワーク機器を自動的に制御し、感染ホストの隔離や異常通信の遮断などが可能。また、エンドホスト連携機能と連動し、エンドホスト内の特定プロセスの停止等の精緻な制御も可能となった。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  5. パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

    パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

ランキングをもっと見る
PageTop