HDD/SSDのファームウェアを改変するモジュールを確認--四半期レポート(マカフィー) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

HDD/SSDのファームウェアを改変するモジュールを確認--四半期レポート(マカフィー)

マカフィーは、2015年第1四半期の脅威レポートを発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
2015年第1四半期の脅威レポート
2015年第1四半期の脅威レポート 全 3 枚 拡大写真
マカフィー株式会社は6月10日、2015年第1四半期の脅威レポートを発表した。レポートでは、キートピックとして「Equation Group: ハードディスク/SSDのファームウェアの悪用」「ランサムウェア: 巧妙さを増した新しいファミリの出現」「Adobe Flash: デザイナーだけでなくサイバー犯罪者にも人気のアプリケーション」の3つを挙げている。Equation Groupによる攻撃は2月に確認されており、非常に洗練された暗号化スキーマとマルウェアを使用するなど、これまで確認した脅威の中で最も巧妙な攻撃を実行している。

Equation Groupによる攻撃で特徴的なものとして、HDDとSSDのファームウェアを改変するモジュールの存在を挙げている。ファームウェアが改変されたHDD/SSDはシステムの起動時にマルウェアを読み込むため、ドライブのフォーマットやOSの再インストールを行っても駆除できない。また、ドライブが感染すると、改変されたファームウェアと関連マルウェアがセキュリティ ソフトウェアで検出されることもない。

ランサムウェアでは、CTB-Lockerファミリに続き、CryptoWall、TorrentLockerの新しいバージョンが出現し、BandarChorが急増した。また、第1四半期には新しいファミリであるTeslacryptが確認されている。ランサムウェアが使用するフィッシング詐欺メールも巧妙に細工されたものが目立っているという。Adobe Flashについては、その機能、脆弱性とエクスプロイト、悪用の方法、Flashを狙うエクスプロイトから組織を守る方法について解説している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  4. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  5. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

ランキングをもっと見る
PageTop