70件以上の国内Webサイト改ざんを確認、ランサムウェアの拡散が狙い(トレンドマイクロ) | ScanNetSecurity
2025.12.11(木)

70件以上の国内Webサイト改ざんを確認、ランサムウェアの拡散が狙い(トレンドマイクロ)

 トレンドマイクロは10月30日、70件以上の国内Webサイトの改ざんを確認したことを発表した。10月29日以降にこれらの改ざん発生が確認された。

脆弱性と脅威 脅威動向
改ざんサイトに設置された不正スクリプト例
改ざんサイトに設置された不正スクリプト例 全 2 枚 拡大写真
 トレンドマイクロは10月30日、70件以上の国内Webサイトの改ざんを確認したことを発表した。10月29日以降にこれらの改ざん発生が確認された。

 これらの改ざんは、「ランサムウェア」(ファイルを暗号化し、身代金を要求するウイルス)の拡散を狙ったものと見られる。すべて脆弱性攻撃サイトへ誘導し、Adobe Flash、Javaなど複数の製品の脆弱性を攻撃し、最終的に暗号化型ランサムウェアに感染させるよう試みるという。すべての改ざんサイトが、同じ1つの脆弱性攻撃サイトに誘導されるため、犯人は同一の攻撃者だと推測される。

 同社では関係機関に通報し対処を図っているとしている。一方で、今後も被害が継続する可能性もあるとのこと。

 なお、今回改ざん被害が確認されたサイトは、中小企業、各種学校や地域の団体、個人ページなど、1週間のアクセス数1000件未満、最大でも1万5000件と、小規模なサイトが8割を占めていた。ただし累計では、国内から2万アクセス以上が脆弱性攻撃サイトへ誘導されたとみられる。

国内サイト改ざん、先週だけで70件以上を確認……攻撃サイトへ誘導

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

    ITコンサル企業、特別損失 73,000,000 円計上 ~ 連結子会社への不正アクセス受け

  2. 北大研究室に「学生風の人物」侵入しパソコン操作 106名の学生情報漏えいの可能性「頼まれた」と説明し退室

    北大研究室に「学生風の人物」侵入しパソコン操作 106名の学生情報漏えいの可能性「頼まれた」と説明し退室

  3. CMS にパスワード総当たり攻撃 ~ 三英 公式サイトに不正アクセス

    CMS にパスワード総当たり攻撃 ~ 三英 公式サイトに不正アクセス

  4. 法令出版社ぎょうせい、外部からの Web スクレイピングでデータベースに接続障害発生

    法令出版社ぎょうせい、外部からの Web スクレイピングでデータベースに接続障害発生

  5. 不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

    不審な通信ログ検知し発覚 ~ 日本ビジネスシステムズに不正アクセス

ランキングをもっと見る
PageTop