標的型攻撃から「執拗さ」が消え、範囲がさらに拡大--2016年の脅威予測(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2025.10.05(日)

標的型攻撃から「執拗さ」が消え、範囲がさらに拡大--2016年の脅威予測(カスペルスキー)

カスペルスキーは、Kaspersky Labのグローバル調査分析チーム(GReAT)による2016年のサイバー犯罪の傾向予測を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
GReATによる2016年のサイバー犯罪の傾向予測
GReATによる2016年のサイバー犯罪の傾向予測 全 1 枚 拡大写真
株式会社カスペルスキーは12月10日、Kaspersky Labのグローバル調査分析チーム(Global Research and Analysis Team:GReAT)による2016年のサイバー犯罪の傾向予測を発表した。11月17日にKaspersky Labが発表したプレスリリースの抄訳として伝えている。これによると、2016年に起こりうる脅威として、APTの構造と活動が劇的に変化することを挙げている。検知を回避する目的から、「執拗」な攻撃は減り、メモリ常駐型やファイルレスのマルウェアの比重が大きくなると予想している。

また、ランサムウェアがモバイルデバイスやIoTに加え、OS Xデバイスも標的にするとみている。さらに、Apple PayやAndroid Payなどの新たな決済システムのほか、証券取引所を狙った金融系サイバー攻撃が増加するという。個人情報の漏えいも引き続き発生し、増加するとみている。長期予測では、新たにAPT活動を展開する犯罪グループが増加し、そこに専門知識を提供する犯罪者も増え、Access-as-a-Serviceと呼ぶべき活動が行われるとしている。また、インターネットが国ごとに分断され、その連結点を狙う攻撃が発生すると予測している。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  3. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. アサヒグループホールディングスにサイバー攻撃、現時点で復旧の目処立たず

    アサヒグループホールディングスにサイバー攻撃、現時点で復旧の目処立たず

ランキングをもっと見る
PageTop