モバイルマルウェア感染の被害額、1台あたり106万円--グローバル調査(ルックアウトジャパン) | ScanNetSecurity
2024.05.11(土)

モバイルマルウェア感染の被害額、1台あたり106万円--グローバル調査(ルックアウトジャパン)

ルックアウトジャパンは、「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」の調査結果を同社ブログで発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」
「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」 全 2 枚 拡大写真
ルックアウトジャパン株式会社は2月29日、「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」の調査結果を同社ブログで発表した。同調査は、Forbes誌の「Global 2000」の企業のITおよびITセキュリティ分野の従事者588名を対象としたもの。調査結果によると、モバイルマルウェア感染による損害額は、感染端末すべてを調査・復旧した場合の直接費用に加え、コンプライアンス違反や信用の喪失といった間接費用も含み、感染端末1台あたり1,062,320円(9,485米ドル)の損失となることがわかった。

実際に今回の調査対象企業のモバイル端末の平均3%に当たる1,700台以上の端末がマルウェアに感染していると考えられるとしている。また、社員のデータアクセス内容を適切に把握していると回答しているITセキュリティ担当者は56%で、社員の利用実態を把握し切れていないことも明らかになっている。2014年から2015年の間にモバイル端末で閲覧できる業務関連データは43%増加しており、今後2年間で少なくとも50%増加すると予測している。モバイル端末でアクセス可能な機密情報保護の重要性を認識しているのは回答者のうち36%にとどまっているが、今後はさらに認識が高まるとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/
PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

    デジサートのEV証明書の記載フォーマットに誤り、再発行とサーバへの入れ替え呼びかけ

  4. 社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

    社内不正 1位 情報持ち出し・2位 横領・3位 労働問題 ~ 被害企業 230 社調査

  5. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

    Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

  6. テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

    テレビ宮崎グループ会社にランサムウェア攻撃、請求書発行システムを停止

  7. 豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

    豊島のサーバにランサムウェア攻撃、復旧済みで業務に影響なし

  8. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  9. 経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

    経団連、個人情報保護法に基づく漏えい報告や本人通知にリソースを割く現状を問題視

  10. 北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

    北 中華製AIを攻撃活用/北 DMARC不正利用/北 日本のアニメ制作関与か ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary 2024年4月度]

ランキングをもっと見る