2011年に非推奨とされた「SSLv2」に、暗号を解読される「DROWN攻撃」(JVN) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

2011年に非推奨とされた「SSLv2」に、暗号を解読される「DROWN攻撃」(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、SSLv2には十分な回数のハンドシェイクの情報を収集できる場合に、暗号通信を解読される可能性があると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月2日、SSLv2には十分な回数のハンドシェイクの情報を収集できる場合に、暗号通信を解読される可能性があると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これは「DROWN攻撃」という名称で報じられている。CVSS v3によるBase Scoreは7.4。研究者によると、Bleichenbacherのパディングオラクル攻撃の新たな手法であるという。

DROWN攻撃を受ける可能性があるのは、SSLv2をサポートしているサーバ。SSLv2は2011年から非推奨となっているが、研究者によると現在も多くのサーバがSSLv2とTLSで共通のサーバ証明書を使用しているという。なお、この攻撃では1,000回程度のSSLハンドシェイクの情報を取得しておく必要がある。JVNでは対策方法として、「SSLv2を無効化する」「共通のSSL証明書を使用しない」「通信内容を監視し、ファイアウォールのルールを設定する」ことを挙げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  2. 日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」

    日本語2バイト文字の防壁が消失 日本プルーフポイント 増田幸美が考える「最も狙われる日本に必要な守りの再定義」PR

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  5. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

ランキングをもっと見る
PageTop