2016年に入りボットネット、ランサムウェアが日本で急増 | ScanNetSecurity
2026.07.26(日)

2016年に入りボットネット、ランサムウェアが日本で急増

フォーティネットジャパンは、「FortiGuard Labs アップデート 日本を狙った脅威の傾向」と題する記者説明会を開催した。

脆弱性と脅威 脅威動向
FortiGuard Labsの2016年1~3月における脅威状況
FortiGuard Labsの2016年1~3月における脅威状況 全 5 枚 拡大写真
フォーティネットジャパン株式会社は3月8日、「FortiGuard Labs アップデート 日本を狙った脅威の傾向」と題する記者説明会を開催した。FortiGuard LabsはFortiGuardのリサーチ部門で、日本にも設置されている。Fortinetのグローバルセキュリティストラテジストであるデレク・マンキー氏は、FortiGuard Labsでは2016年、1分あたり約47万件のネットワークへの侵入を阻止し、9万5,000件のマルウェアに対処したという。

また、マルウェアは引き続き増加しており、ここ2年で10倍になっていると指摘した。日本の脅威の状況では、ボットネット感染数は世界で3位、エクスプロイトも同じく3位、マルウェアの検出数では同2位となった。マンキー氏は今後の懸念点として、M2Mネットワークにおける攻撃の台頭、Snapchatのようなコンテンツ保護ページから痕跡を残さず情報を抜き取るようなGhostwareによる攻撃を挙げた。

FortiGuardのセキュリティストラテジストである寺下健一氏は、日本を狙った脅威の動向を説明した。2016年1月から3月のIPSにおける検知数では「NTP.Monlist.Command.DoS」が半数以上を占めた。これはNTPの脆弱性を利用したDDoS攻撃であるという。アンチウイルスにおける検知数では「W97M/TrojanDownloader.34B7!tr」が3/4近くを占め、これはランサムウェアに関連するダウンローダーで、「Locky」や「TeslaCrypt」などが引き続き拡散されている。

ボットネット通信の検知数では「Zeroaccess.Botnet」が半数近くを占めた。日本では、ボットネットによる通信の検出数が2016年に入って急激に増加しており、2月末からは「Locky」の活動が活発になっているという。「Locky」は脅迫文を日本語で表示することが特長だが、同社のサンドボックス製品「FortiSandbox」はこれらをゼロデイで検出できるとした。さらにサイバー犯罪の組織化にも触れ、攻撃者はさまざまなツールやサービスを利用でき、アフィリエイターなども活用できる環境にあるとした。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. Docker 設定とルータ不具合が原因 ~ ワサビの開発環境端末に不正アクセス

    Docker 設定とルータ不具合が原因 ~ ワサビの開発環境端末に不正アクセス

  2. 日本大学の学生・卒業生 9 名のアカウントに不正アクセス、スパムメール送信の踏み台に

    日本大学の学生・卒業生 9 名のアカウントに不正アクセス、スパムメール送信の踏み台に

  3. 富山県立大学の Microsoft 365 学生アカウントから大量の迷惑メール送信

    富山県立大学の Microsoft 365 学生アカウントから大量の迷惑メール送信

  4. ランサムウェアの主因は ID 侵害 ~ ソフォス「ランサムウェアの現状2026年版」

    ランサムウェアの主因は ID 侵害 ~ ソフォス「ランサムウェアの現状2026年版」

  5. 海上ヘリ基地反対協議会に「極めて悪質なサイバー攻撃」 他団体の問合せフォーム悪用で大量自動返信

    海上ヘリ基地反対協議会に「極めて悪質なサイバー攻撃」 他団体の問合せフォーム悪用で大量自動返信

ランキングをもっと見る
PageTop