CSIRTを設置するも、スキル不足などにより有効性に疑問を持つ日本企業(IPA) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

CSIRTを設置するも、スキル不足などにより有効性に疑問を持つ日本企業(IPA)

IPAは、「企業のCISOやCSIRTに関する実態調査2016」を公開した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
CSIRT 等の有効性の全体評価
CSIRT 等の有効性の全体評価 全 2 枚 拡大写真
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は5月10日、「企業のCISOやCSIRTに関する実態調査2016」を公開した。同調査は2015年11月中旬~12月下旬、日・米・欧の従業員数300名以上の企業のCISO、情報システム・セキュリティ担当部門の責任者および担当者を対象にWebアンケートや文献、ヒアリングにより実施したもの。調査結果によると、CISOが経営層として任命されている企業では、情報セキュリティ対策の実施率が、CISOが任命されていない企業の約2倍であった。これは日・米・欧で共通の傾向となっている。

CSIRTについては、米国、欧州では約半数が「期待したレベルを満たしている」と答えているが、日本では14%にとどまった。また、CSIRTなどの有効性を左右する要素では、「能力・スキルのある人員の確保」と回答した割合が日本では73.3%と非常に高かった(米国:56.8%、欧州:54.2%)。同様に「情報セキュリティ人材のスキル面等の質的充足度が十分である」と回答した日本の企業は、欧米の半分以下となっている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop