約99%の企業が情報セキュリティ対策を実施、しかしその内訳は(総務省) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

約99%の企業が情報セキュリティ対策を実施、しかしその内訳は(総務省)

総務省は、2015年末の世帯および企業における情報通信サービスの利用状況等について調査した、通信利用動向調査の結果を取りまとめ発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
インターネットの利用動向(年齢階層別インターネット利用状況)
インターネットの利用動向(年齢階層別インターネット利用状況) 全 5 枚 拡大写真
総務省は7月22日、2015年末の世帯および企業における情報通信サービスの利用状況等について調査した、通信利用動向調査の結果を取りまとめ発表した。個人に関する調査結果によると、13~59歳のインターネット利用は9割を超えており、60~79歳の利用も上昇傾向にある。また、スマートフォンによるインターネット利用がすべての世代で上昇、すでに13~39歳ではPCによる利用を上回っているが、今回初めて40代でもPCを上回った。

企業に関する調査結果では、クラウドサービスを利用する企業の割合が上昇を続け、今回4割を超えた。全産業において利用が広がっており、運輸業、製造業などで利用する割合が伸びた。また、特に資本金10億円以上の企業で利用が活発であり、76.7%が利用している。テレワークを導入する企業も増加傾向にあり、全体で16.2%、資本金50億円以上の企業では44.9%となった。しかも全体の82.5%が「効果があった」と回答している。

情報通信ネットワークを利用する上での問題点については、前回もっとも多かった「運用・管理の人材が不足」が3位(44.0%)に下がり、「ウイルス感染に不安」(47.8%)、「セキュリティ対策の確立が困難」(44.2%)とセキュリティ面での問題点が1位、2位となった。また、約99%の企業が何らかの情報セキュリティ対策を実施しているが、割合が多かったのはクライアントPCのウイルス対策ソフト(90.8%)、サーバへのウイルス対策ソフト(68.8%)、ID・パスワードによるアクセス制御(62.5%)、ファイアウォールの設置・導入(49.1%)にとどまっている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

    ゼネラルで使用していた端末から情報流出の可能性

ランキングをもっと見る
PageTop