「スグル ヤマグチ フェローシップ プログラム」~セキュリティの国際非営利活動に日本人研究者の名が冠される(FIRST) | ScanNetSecurity
2020.02.19(水)

「スグル ヤマグチ フェローシップ プログラム」~セキュリティの国際非営利活動に日本人研究者の名が冠される(FIRST)

FIRST は「山口氏の数え切れないほどの功績を認め」同プログラムを「スグル ヤマグチ フェローシップ プログラム」と名称変更した。

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FIRST のプレスリリース
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セキュリティインシデント対応のための非営利国際調整協力機関「FIRST ( Forum of Incident Response and Security Teams ) 」は、同機関が実施する途上国支援プログラム名称に、2011 年から 2013 年まで FIRST 理事をつとめ、本年 5 月死去した日本のセキュリティ研究者 山口 英 (やまぐち すぐる) 氏の名を冠したと発表した。

FIRST はセキュリティインシデント対応の国際的な枠組みの必要性から 1990 年に米 CERT / CC などが中心になり設立された。現在、世界 78 カ国 360 チームが参加し、米企業ではインテル、マイクロソフト、Google、Facebook といったほぼすべての主要 IT 企業が加盟する他、日本からは NTT や KDDI などのキャリア、パナソニックや日立、富士通などの製造、ヤフーや楽天、LINE、DeNA などの Web サービス、NRI セキュアや MBSD、CDI のようなセキュリティ企業、三菱 UFJ などの金融、警察庁などの法執行機関他 27 の CSIRT ( Computer Security Incident Response Team 、シーサート) が加盟する。

FIRST は、途上国の CSIRT 向けに 3 年の間、年間 2,000 USドルの会費を免除し FIRST への加入を促進する「フェローシップ プログラム」を 2013 年から実施しており、本年度はコートジボワール、ミャンマー、ガーナ、バングラデシュの 4 カ国を同プログラムの対象としている。

山口氏は、今後人口増が見込まれるアジアやアフリカなど途上国のセキュリティの底上げに粉骨砕身し、フェローシップ プログラムにおいても、その起案と実施の中心となって活動した。FIRST は「山口氏の数え切れないほどの功績を認め」同プログラムを「スグル ヤマグチ フェローシップ プログラム」と名称変更した。

現在、2014 年に FIRST 理事に就任した小宮山功一朗氏 ( JPCERT/CC ) が、山口氏が目指したゴールに向けて精力的な活動を行っている。

山口 英 氏は 1964 年生まれ。2000 年に奈良先端科学技術大学院大学教授に就任、教鞭をとる一方で、JPCERT/CC 代表理事、内閣官房情報セキュリティ対策推進室情報セキュリティ補佐官、FIRST 理事などを歴任した。多くの研究者やコミュニティメンバーが氏の背中を追い続けたが、ここに新たにもうひとつ消せない足跡が刻まれた。

《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

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