法人を狙うランサムウェア、サービスとしての詐欺--サイバー犯罪の現状(EMCジャパン) | ScanNetSecurity
2025.12.09(火)

法人を狙うランサムウェア、サービスとしての詐欺--サイバー犯罪の現状(EMCジャパン)

EMCジャパンは、今年のサイバー犯罪の傾向を確認し、今後を予測した米RSAによるホワイトペーパー「2016年サイバー犯罪の現状」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
世界を席巻するモバイル、恰好のターゲットに
世界を席巻するモバイル、恰好のターゲットに 全 2 枚 拡大写真
EMCジャパン株式会社は8月22日、今年のサイバー犯罪の傾向を確認し、今後を予測した米RSAによるホワイトペーパー「2016年サイバー犯罪の現状」を発表した。同ホワイトペーパーによると、現代は「Clickable economy(クリック経済:インターネットによる経済活動)」であり、消費者がインターネットの恩恵を享受するように、犯罪者はインターネットで不正な金儲けを画策する、サイバー犯罪が産業化している時代だという。

また、顕著な動きが見られる領域として、「世界を席巻するモバイル、恰好のターゲットに」「急増するランサムウェア、標的が法人へ」「サイバー犯罪がコモディティ化、サービスとしての詐欺(Fraud-as-a-Service)へ」「カードが介在しない不正行為(CNP:Card Not Present)が急増」「IoTではプライバシー問題が懸念」の5つを挙げている。

これらの領域への対策として、オンラインバンキングにおける生体認証を組み合わせたリスクベース認証、ランサムウェアに対するネットワーク全体のモニタリングと解析、企業間で脅威情報を共有し情報を集約、活用すること、偽造カードに対する店舗の3Dセキュアの加盟を挙げている。なお、IoTへのセキュリティの取り組みはまだまだ進んでおらず、デバイスのセキュリティ脆弱性に直面するとしている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

    バッファロー製 Wi-Fiルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

  2. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  3. 卒業研究で未知の脆弱性を発見 ~ 高知高専の学生が発見したWi-Fiルータの脆弱性 JVNで公開

    卒業研究で未知の脆弱性を発見 ~ 高知高専の学生が発見したWi-Fiルータの脆弱性 JVNで公開

  4. 191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

    191.4万件の個人情報が漏えいした可能性 ~ アサヒグループホールディングスへのランサムウェア攻撃

  5. 伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

    伊予銀行の再委託先で使用していたローレルバンクマシン提供のクラウドサービスに身代金要求を伴う不正アクセス

ランキングをもっと見る
PageTop