数分で目的を達成する、洗練されたマルウェア攻撃も確認--四半期レポート(ウェブルート) | ScanNetSecurity
2025.10.04(土)

数分で目的を達成する、洗練されたマルウェア攻撃も確認--四半期レポート(ウェブルート)

ウェブルートは、「ウェブルート四半期脅威情報アップデート」(2016年9月発行版)を公開した。

脆弱性と脅威 脅威動向
悪意あるIPアドレスの起源となる上位10カ国
悪意あるIPアドレスの起源となる上位10カ国 全 1 枚 拡大写真
ウェブルート株式会社は9月27日、「ウェブルート四半期脅威情報アップデート」(2016年9月発行版)を公開した。これによると、マルウェアとの遭遇の全体数は減少しているにもかかわらず、マルウェア攻撃はさらに洗練され、以前より短命となっていることがわかった。数時間以内で多くの攻撃が出現、感染、消滅し、わずか数分というケースも確認された。サイバー犯罪者はその間に、貴重な情報を盗み、ランサムウェアを起動、あるいは別の金銭詐取手段を見つけようと試みている。

また、GoogleとWells Fargoへの攻撃が5月より急激に増加し、6月にはテクノロジーおよび金融会社における最大の攻撃標的の会社となった。この攻撃では、ポリモーフィック(変型)型URLが劇的に増加したという。さらにレポートでは、米国に存在する悪意あるURLが全体の40%以上で前年より上昇しているが、これはある地域からのネットワークトラフィックを遮断する地域フィルタリングサービスを回避する目的であるとみている。地域フィルタリングサービスが裏を掻かれた形だ。このほか、Android向けマルウェアの増加加速や、悪意あるIPアドレスの起源となる上位10カ国を取り上げている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

    業務目的外でパソコンを利用中に詐欺サイトに接続 ~ 委託事業者パソナの従業員

  2. ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

    ガートナー、2025 年版の日本におけるセキュリティのハイプ・サイクル発表

  3. 諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

    諭旨解雇処分 ~ 電気通信大学 准教授 共同研究先の企業に秘密を漏えい

  4. Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

    Microsoft が土壇場で譲歩 欧州 Windows 10 ユーザーだけに猶予措置

  5. パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

    パソナの派遣社員が独立行政法人に関する情報を不正に持ち出し、削除の要請にも応じず

ランキングをもっと見る
PageTop