BIND 9 の message.c における値検証不備により遠隔からサービス不能にされてしまう脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2026.07.03(金)

BIND 9 の message.c における値検証不備により遠隔からサービス不能にされてしまう脆弱性(Scan Tech Report)

DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
BIND 9 の message.c における値検証不備により遠隔からサービス不能にされてしまう脆弱性(Scan Tech Report)
BIND 9 の message.c における値検証不備により遠隔からサービス不能にされてしまう脆弱性(Scan Tech Report) 全 1 枚 拡大写真
◆概要
DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性を悪用して攻撃者に DNS サーバのプロセスを容易に停止されてしまうため、BIND による DNS サーバを運用している場合は、パッチの適用により早急に対策することを推奨します。
----------------------------------------------------------------------
◆分析者コメント
当該脆弱性による攻撃は細工されたクエリを 1 つ送るのみで実行可能となっています。攻撃が容易でありエクスプロイトコードの作成難易度も低いことに加え、すでにエクスプロイトコードも複数公開されているため、攻撃者に狙われる可能性が高い脆弱性であると考えられます。すでに警察庁からも注意喚起(関連情報 [6]) があがっているため、パッチの適用による早急な対策を推奨します。
----------------------------------------------------------------------
◆深刻度(CVSS)
[CVSS v2]
7.8
https://nvd.nist.gov/cvss/v2-calculator?name=CVE-2016-2776&vector=(AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C)
[CVSS v3]
7.5
https://nvd.nist.gov/cvss/v3-calculator?name=CVE-2016-2776&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
----------------------------------------------------------------------
◆影響を受けるソフトウェア
以下のバージョンの BIND が当該脆弱性の影響を受ける可能性があります。

- BIND 9.0.x から 9.8.x までのバージョン
- BIND 9.9.0 から 9.9.9-P2 までのバージョン
- BIND 9.9.3-S1 から 9.9.9-S3 までのバージョン
- BIND 9.10.0 から 9.10.4-P2 までのバージョン
- BIND 9.11.0a1 から 9.11.0rc1 までのバージョン

----------------------------------------------------------------------
◆解説
DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性は BIND のソースコードであるmessage.c の dns_message_renderbegin() 関数に含まれており、当該関数における入力値の検証に不備に起因しています。攻撃者は message.c の値検証を回避する不正なパケットを対象の BIND に送信し、buffer.c によって不正なパケットが検証され assertion failure を発生させることで、対象の BIND のプロセスを停止させることが可能となります。

《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 日経225構成企業の217社で情報漏えいを確認

    日経225構成企業の217社で情報漏えいを確認

  2. 市の男性職員(40代)が住民記録システムを操作して元親族の個人情報を閲覧し懲戒処分に

    市の男性職員(40代)が住民記録システムを操作して元親族の個人情報を閲覧し懲戒処分に

  3. サイバー犯罪者が犯行現場に残した「セルフィー」1,500 万枚を LLM 分析

    サイバー犯罪者が犯行現場に残した「セルフィー」1,500 万枚を LLM 分析

  4. セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法について解説

    セキュリティインシデント体験ツール「ZANSIN」の構築方法について解説

  5. 現代仏壇に不正アクセス、親会社である株式会社はせがわが保有する個人情報には影響無し

    現代仏壇に不正アクセス、親会社である株式会社はせがわが保有する個人情報には影響無し

ランキングをもっと見る
PageTop