データを破壊するワイパー型マルウェアの新種を発見(カスペルスキー) | ScanNetSecurity
2024.05.08(水)

データを破壊するワイパー型マルウェアの新種を発見(カスペルスキー)

カスペルスキーは、Kaspersky Labのグローバル調査分析チーム(GReAT)のセキュリティリサーチャーが、データを破壊するワイパー型マルウェア「StoneDrill」を新たに発見したと発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社カスペルスキーは3月10日、Kaspersky Labのグローバル調査分析チーム(GReAT)のセキュリティリサーチャーが、データを破壊するワイパー型マルウェア「StoneDrill」を新たに発見したと発表した。StoneDrillは、感染PC内のあらゆるデータを破壊するという動作は「Shamoon」と同様だが、高度な検知回避技術やスパイツールも備えていることが特徴となっている。中東と欧州でそれぞれひとつの組織が標的として確認された。

StoneDrillの拡散方法は判明に至っていないが、標的のPCに侵入すると、ユーザがよく使うWebブラウザのメモリプロセスに自分自身をインジェクトする。このプロセスにより、セキュリティ製品を欺くために、2つの高度なエミュレータへの対抗技術を使用する。その後、PCのディスクを破壊し始める。また、これまでに確認された他の複数のワイパー型マルウェアやスパイ活動、さらには「NewsBeef APT」で発見されたマルウェアのコードの一部が使用されていることも、興味深い点としている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  5. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  6. 今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

    今日もどこかで情報漏えい 第23回「2024年3月の情報漏えい」なめるなという決意 ここまでやるという矜恃

  7. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  8. セガ フェイブが利用するメールシステムに不正アクセス、フェニックスリゾートが保有する個人情報が流出した可能性

    セガ フェイブが利用するメールシステムに不正アクセス、フェニックスリゾートが保有する個人情報が流出した可能性

  9. 「ジャンクガン」下流サイバー犯罪者が見るランサムウェアギャングの夢

    「ジャンクガン」下流サイバー犯罪者が見るランサムウェアギャングの夢

  10. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

ランキングをもっと見る