設置したCSIRTが「期待したレベルを満たしている」、日本では2割に満たず(IPA) | ScanNetSecurity
2025.12.04(木)

設置したCSIRTが「期待したレベルを満たしている」、日本では2割に満たず(IPA)

IPAは、日・米・欧の従業員数300名以上の企業のCISO、情報システム・セキュリティ担当部門の責任者および担当者を対象に実施した「企業のCISOやCSIRTに関する実態調査2017」の結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
現在重要視されているCISOの役割
現在重要視されているCISOの役割 全 3 枚 拡大写真
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は4月13日、「企業のCISOやCSIRTに関する実態調査2017」の結果を発表した。同調査は2016年10月上旬~11月上旬、日・米・欧の従業員数300名以上の企業のCISO、情報システム・セキュリティ担当部門の責任者および担当者を対象にWebアンケートなどにより実施したもの。

調査結果によると、現在CISOに期待されている役割やスキルでは、「セキュリティ技術分析・評価(52.0%)」「セキュリティ目標・計画・予算の策定・評価(40.8%)」「リスク分析・評価(35.5%)」が上位を占め、「セキュリティ部門と経営層をつなぐ橋渡し」の役割は17.9%、「事業目標との整合」は14.3%など、セキュリティに偏重している状況が明らかになった。

また、CISOが任命されている組織の割合は、米国が95.2%、欧州が84.6%であるのに対し、日本は62.6%と20ポイント以上の差があった。さらに日本では専任のCISOより兼任のCISOが多い結果となっている(兼任CISOの割合:米国16.5%、欧州17.5%、日本34.7%)。CSIRTについては、「設置したCSIRTが期待を満たしている」と答えた割合は、米国は60.8%、欧州は45.4%であるのに対し、日本は18.4%と2割に満たなかった。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

この記事の写真

/

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

    流出先での営業活動が新たに判明 ~ ヤマト運輸の元従業員による情報不正持ち出し

  2. テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

    テインへのランサムウェア攻撃、子会社の中国工場が 1 週間稼働を停止

  3. 期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

    期限警告 金銭未払 情報漏えい ~ 迷惑メール「HEUR:Hoax.Script.Scaremail」が受信者を脅しそして煽る 5 つのパターン

  4. コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

    コバヤシのサーバに不正アクセス、情報が窃取されるもデータ暗号化や業務停止に至る被害は無し

  5. 大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

    大企業における VPN 時代の終焉ほか ~ Zscaler 2026年サイバーセキュリティトレンド

ランキングをもっと見る
PageTop