Microsoft Windows OS における sdclt.exe を用いて UAC による制限を回避する手法(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2019.08.26(月)

Microsoft Windows OS における sdclt.exe を用いて UAC による制限を回避する手法(Scan Tech Report)

Microsoft 社の OS である Windows に、「バックアップと復元」の機能を担う sdclt.exe の設計を悪用して、ユーザアカウント制御 (UAC) の機構を回避可能となる手法が公開されています。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
◆概要

Microsoft 社の OS である Windows に、「バックアップと復元」の機能を担う sdclt.exe の設計を悪用して、ユーザアカウント制御 (UAC) の機構を回避可能となる手法が公開されています。Windows 端末に攻撃者が侵入した場合やマルウェアが感染した場合に、当該手法を用いて端末の全権を掌握されてしまう可能性が考えられます。アカウントのグループ管理や UAC による制御を強化することにより対策することを推奨します。

----------------------------------------------------------------------
◆分析者コメント

Windows 10 では、インストール後の初期設定は 4 段階の UAC レベルの内、上から 2 番目に設定されており当該手法の影響を受けるため、影響範囲が広い攻撃手法であると考えられます。マルウェアに感染してしまった場合は、積極的に悪用される手法であると考えられるため、当該手法への対策を講じることを推奨します。また、当該手法はレジストリの書き込みと、 Windows 標準のプログラムを実行することにより行われるため、DLL の様なファイルが作成されず、早急な検知が難しいと考えられます。

----------------------------------------------------------------------
◆影響を受けるソフトウェア

Windows 7 よりも新しい Windows OS が、当該手法の影響を受けると公開されています。Windows Vista での影響は確認できていませんが、 Windows Vista 未満の Windows OS には UAC の機能が実装されていないため、当該手法の影響を受けないと考えられます。

----------------------------------------------------------------------
◆解説

Windows 7 より新しい Microsoft Windows OS にて、「バックアップと復元」の機能を担う sdclt.exe の設計を悪用して、管理者権限により任意のコードが実行可能となる手法が報告されています。

《株式会社ラック サイバー・グリッド研究所》

関連記事

PageTop

特集

アクセスランキング

  1. 米裁判所が異例の常識的判断、Wannacry 仕留めた後 FBI に逮捕された英国人技術者を無罪放免(The Register)

    米裁判所が異例の常識的判断、Wannacry 仕留めた後 FBI に逮捕された英国人技術者を無罪放免(The Register)

  2. 「Webmin」の脆弱性を標的としたアクセスが増加(警察庁)

    「Webmin」の脆弱性を標的としたアクセスが増加(警察庁)

  3. 近畿地方整備局の保守業務事業者へ標的型メール攻撃、設備資料6件が流出可能性(国土交通省)

    近畿地方整備局の保守業務事業者へ標的型メール攻撃、設備資料6件が流出可能性(国土交通省)

  4. DevOpsにはセキュリティ部門の関与が重要と認識するも実態は遠く(トレンドマイクロ)

    DevOpsにはセキュリティ部門の関与が重要と認識するも実態は遠く(トレンドマイクロ)

  5. 新潟へぎそば通販サイトへ不正アクセス、2015年12月以降のカード決済情報流出(小嶋屋総本店)

    新潟へぎそば通販サイトへ不正アクセス、2015年12月以降のカード決済情報流出(小嶋屋総本店)

  6. 権威DNSサーバ「NSD」にゾーンパーサがクラッシュする脆弱性(JPRS)

    権威DNSサーバ「NSD」にゾーンパーサがクラッシュする脆弱性(JPRS)

  7. 3,411件患者個人情報流出、データ匿名化するも運用の繁雑さから形骸化(横浜市立大学)

    3,411件患者個人情報流出、データ匿名化するも運用の繁雑さから形骸化(横浜市立大学)

  8. 会員向けスマホアプリにパスワード型リスト攻撃、16,756件が閲覧された可能性(三井住友カード)

    会員向けスマホアプリにパスワード型リスト攻撃、16,756件が閲覧された可能性(三井住友カード)

  9. 「セキュリティ要素が低い」とアカウント審査に誘導するAmazon偽メール(フィッシング対策協議会)

    「セキュリティ要素が低い」とアカウント審査に誘導するAmazon偽メール(フィッシング対策協議会)

  10. 帰宅途中で会議書類一時紛失、対策として書類のペーパーレス化徹底も(大阪市)

    帰宅途中で会議書類一時紛失、対策として書類のペーパーレス化徹底も(大阪市)

ランキングをもっと見る