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2019.07.20(土)

Heart of Darknet - インターネット闇の奥 第2回「五十兆円『市場』」

ニュースを始めとしたメディアで毎日のように取り上げられるサイバー犯罪。それらの犯罪の裏にどのようなアクターが存在しているのか。僕が話をする前にちょっと想像してみてほしい。彼らはどんな目的で、どんな環境で攻撃を仕掛けているのか。

特集 コラム
株式会社マキナレコード CEO 軍司 祐介 氏
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ここにひとつ面白いデータがある。FBIによる銀行強盗の統計情報だ。米国での2004年の銀行強盗の数は7720件、2014年では3961件。実に50%近く銀行強盗が減少しているのである。傍から見れば、警察の取締が功を奏し犯罪数が減ったようにみえる。

一方で、IC3(Internet Crime Complaint Center)からのインターネット上の詐欺を始めとする犯罪での被害額を見てみよう。こちらは、2004年次には6800万ドルだったのが(これはこれですごい数字ではある)2014年次には、8億ドル(米国内)にまで膨れ上がった。昨年の2016年には13億ドルとなっている。つまり、物理的な銀行強盗はこの10年で半減したが、インターネット上では10倍以上に増加したのだ。

よくよく考えてみれば当たり前ではある。銀行強盗を成功させるためには綿密な計画と、信頼できるパートナー、そして武器が必要だ。インターネットでの犯罪はどうか、基本的にはネットにつながっているPCが一台あれば事足りてしまう。物証が残りやすく、逮捕もしくは射殺されるリスクのあるリアルな強盗を起こすよりも、紅茶を片手にモニタをみながらお金を奪うことのできるバーチャルな強盗にシフトするのは当然の帰結だろう。

《株式会社マキナレコード CEO 軍司 祐介》

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