ルートゾーンKSKロールオーバーのプロセス開始、DNSパケットサイズに注意(JPRS)
JPRSは、「ルートゾーンKSKロールオーバーによる影響とその確認方法について」の情報を更新した。
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業界動向
KSKロールオーバーのスケジュールについて、2017年9月19日23時頃(日本時間)から2017年10月11日にはZSKロールオーバーに伴う新ZSKの事前公開が行われ、この期間はDNSKEY RRの応答サイズが1,414バイトに増加する。これによりIPフラグメントが発生し、DNS応答を正しく受け取れなくなる可能性があるとしている。この事前公開は、2017年12月20日から2018年1月11日にも実施される。また、新KSKで署名されたDNSKEY RRの公開時刻は2017年10月12日1時頃(同)。
JPRSでは、すべてのネットワーク管理者・フルリゾルバー(キャッシュDNSサーバ)の管理者に対し、各自のネットワークにおいてサイズの大きなDNS応答を正しく受け取れるかを早急に確認し、問題が発見された場合には、適切に対応することを強く推奨している。なお、Windows OSのDNSサーバにおいては、DNSSECの構成の有無に関わらず、ルートゾーンKSKの更新に伴う対策は不要であるが、DNSパケットのデータ量の増大には対策が必要としている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》