2017年8月25日 名和利男の目に映った光景
名和利男は「今日の僕は疲弊しています。何故かみなさんわかりますか」と会場に問いかけた。
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●中韓ですでに被害が発生
名和が披露した知見の中心議題は、DDoS攻撃が金銭利得型にシフトしていること、及び、隣国である韓国と中国ですでに被害が出ている「ランサムDDoS」というテーマである。犯行手順が韓国と中国でほとんど同じであることから、同一のアクターによる犯行であることが確実視されていたが、名和の分析によれば、中国と韓国でその手法に微妙な差異があったという。
ビットコインの要求額や、支払期限の日数の長短などの差異の分析を通じて、アクター側の心理戦の実態に迫り、そこから導き出される対応策まで提案できたのは、NCAのパネルディスカッション席上で見せたのと同じ、深い視点だった。名和がニュースソースだけでなく独自のパイプを持ち裏取りをしていることは周知の事実である。「DDoS Solution Community2017」の基調講演でも、話せる部分だけを話していたのであろう。
今回の講演の名和の目的は明確である。日本でも同様の、「経済的利得目的に変容するDDoS攻撃」が発生した際の、そなえと心構えをなすこと。是非講演資料をダウンロードして(基本情報の登録が必要)、名和が警鐘を鳴らす課題と「マインドと視点」を共有いただきたい。(文中敬称略)
・DDoS Solution Community2017 Keynote
「経済的利得目的に変容するDDoS攻撃」フリーダウンロード
《ScanNetSecurity》
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