「利便性」と「セキュリティ」の優先順位逆転…ユーザーアンケート(日本IBM)
日本IBMは、グローバル調査「IDの未来に関する調査」の結果を公開した。
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セキュリティ、利便性、プライバシーに関しては、「利便性こそが第一である」という長年の常識を覆す結果となった。銀行アプリ、投資アプリ、予算アプリにおいて、回答者の70%が最優先事項に「セキュリティ」を挙げた。「プライバシー」は16%、「利便性」は14%にとどまっている。オンライン市場、ワークプレイス・アプリ、メールにおいても同様の位置づけとなった。ただし、SNSアプリでは利便性が36%、セキュリティが34%、プライバシーが30%と、曖昧になっている。
ログイン方法のセキュリティについては、もっとも安全な認証方法は「指紋生体認証」が44%、パスワードが27%、PINが12%となった。パスワードについては世代間で差が出る結果となっており、複雑なパスワードを使用する割合は55歳以上が49%であるのに対し、ミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭までに生まれた世代)は42%、パスワードの使い回しは55歳以上の31%に対しミレニアル世代は41%となっている。また、使用するパスワードの数は、55歳以上が12個であるのに対し、18~20歳では5個であった。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》