投機的実行機能を持つCPUに、「SpectreNG」などと呼ばれる脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2024.05.07(火)

投機的実行機能を持つCPUに、「SpectreNG」などと呼ばれる脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、投機的実行機能を持つCPUに、キャッシュサイドチャネル攻撃に対する脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月22日、投機的実行機能(speculative execution)を持つCPUに、キャッシュサイドチャネル攻撃に対する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

投機的実行機能を持つCPUに対し、キャッシュサイドチャネル攻撃を行う2つの脆弱性が報告されている。ひとつは「CVE-2018-3639(Variant 4、SpectreNGと呼ばれる):Speculative Store Bypass(SSB)」、もうひとつは「CVE-2018-3640(Variant 3aと呼ばれる):Rogue System Register Read(RSRE)」。

これらの脆弱性により、ローカルユーザとしてアクセス可能な第三者に、キャッシュタイミングサイドチャネル攻撃を利用されることによって、任意の特権データやシステムレジスタ値を読まれる可能性がある。JVNでは、システムソフトウェアおよびブラウザをアップデートするよう呼びかけている。

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

特集

PageTop

アクセスランキング

  1. 護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

    護衛艦いなづまの艦長、資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名し懲戒処分

  2. ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

    ランサムウェア被害の原因はスターティア社の UTM テストアカウント削除忘れ

  3. 「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

    「意識を高揚させよう」と思い特定秘密の情報を知るべき立場にない隊員に特定秘密の情報を漏らす、懲戒処分に

  4. モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

    モリサワ他と損害賠償金4,500万円支払で調停成立~フォント不正コピーの印刷会社

  5. メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

    メディキットホームページに不正アクセス、閲覧障害に

  6. 信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

    信和へのランサムウェア攻撃で窃取された情報、ロックビット摘発を受けてリークサイトが閉鎖

  7. 日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

    日本は悪意ある内部犯行による漏えいが 12 ヶ国中最小、プルーフポイント「Data Loss Landscape 2024(情報漏えいの全容)」日本語版

  8. クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

    クラウド労務管理「WelcomeHR」の個人データ閲覧可能な状態に、契約終了後も個人情報保存

  9. セガ フェイブが利用するメールシステムに不正アクセス、フェニックスリゾートが保有する個人情報が流出した可能性

    セガ フェイブが利用するメールシステムに不正アクセス、フェニックスリゾートが保有する個人情報が流出した可能性

  10. 「ジャンクガン」下流サイバー犯罪者が見るランサムウェアギャングの夢

    「ジャンクガン」下流サイバー犯罪者が見るランサムウェアギャングの夢

ランキングをもっと見る